*09:46JST 株式会社ファインデックス:2026年12月期第2四半期決算説明会文字起こし(6)
ファインデックス<3649>
続いて、ヘルステックビジネスの中のカルテデータ、医療データプラットフォーム事業についてです。この部分は少し難しいので、簡単にご説明したいと思います。今、医療データやカルテデータを使ってビジネスをしている企業はたくさんありますが、そういった企業と当社との圧倒的な違いについてご説明します。
次世代医療基盤法という法律のもと、電子カルテのデータを、ある特定の患者さんについて時系列で扱います。特定とは言っても、その患者さんがどういう患者さんかという個人情報は綺麗に削除された状態です。例えば、高血圧の50代の男性が1年間治療を続けてきた中で、この薬を使い、この薬を飲んで、こういう治療をしてこういう結果になったという、時系列のつながりを持ったデータ、リアルなカルテデータを使って分析をしていく。これを日本中の何十万というデータでもって行うということを当社はやっていくというのが、他の医療データを扱う事業者との圧倒的な違いになります。
では、なぜ他の事業者はできていないのか。それができる資格を持っている企業、その資格を持っている組織やチームが極めて少ないというのが理由です。次世代医療基盤法の認定事業者の認定を取得しているところが非常に少ないのです。日本中のさまざまな病院からリアルな時系列のデータを取得して分析するという仕事を担っているのはまさにここだけですので、ここが今から後のデータ利活用の主戦場になってきます。それはAIの開発であったり、例えば創薬の基礎データであったり、そういったところになってくると言えると思います。
多くの大学病院や大規模病院、保険医療を行っている医療機関から、認定事業者がデータを集めてきます。それを、先ほど申し上げたように、個人が特定されないよう匿名化・仮名化という処理を行います。それを、下にいるエンドユーザーがさまざまに利用していきます。効果的に利用することで医療費の削減を狙ったり、高度な医療をつくったり、そうしたことがこれから行われていきます。その中で、それぞれの利用料や加工費用といったお金の流れがきちんとできる、ということになります。
駆け足になりましたが、上期の振り返りと、当社のビジネスのご説明をさせていただきました。理解が難しい部分もありますが、ビジネスは非常に順調に育っています。当社にしかできない事業が確かに育っているというところを、ぜひ感じ取っていただけたらというところです。
上期は非常に順調な業績だったと思っております。今はAIが決算説明を要約してしまうので、書かれていることだけをステレオタイプに切り取ってしまうところがあります。そのため、さまざまな個人株主向けの情報サイトなどで要約が出た瞬間に、業績が悪いのかと見えてしまったところもありましたが、ご説明した通り、非常に順調に伸びておりますし、下期も期待できる材料がふんだんにあるというのが、中間、折り返し地点でのご報告になります。ありがとうございました。
最後に、当社のホームページに、「よくわかるファインデックスと業界動向」というウェブサイトを公開しております。医療を専門にご覧になっているアナリストの方やファンドマネージャーの方々にはご理解いただけているところもあるかもしれませんが、そうではない方々にはぜひこれをご覧いただきたいと思っています。少々マニアックな部分もあるのですが、なるほど、だからファインデックスは強いのだということが、これを読むとよくわかるかと思いますので、お時間があるときにご覧いただき、ぜひ医療マーケットの動向などを感じていただけたらと思います。
■質疑応答
【質問】
大規模医療機関へのクラウド導入について伺います。クリニックと比べて導入に慎重と思われますが、導入促進にあたり「ゲームの仕方が変わってきた」とのことでした。病院の意思決定を得るためにボトルネックとなる点や、それをどのように克服して導入を推進されるのか教えてください。
【回答:相原様】
大規模病院への導入のボトルネックは、院内システムのクラウドへの外出しです。つまり、電子カルテをクラウドに置き換えるということです。クリニックではクラウド化がどんどん進んでいますが、大規模病院で進まない理由は、クリニックとの圧倒的な違い、すなわちデータ量です。例えばMRIやCTといった、データを大量に持つ大規模な検査装置のデータを外に出すとなると、データストレージの使用量が大きくなってきます。ここがなかなか導入のボトルネックになっていたところなのですが、ここ最近になって、ハードウェア自体がなかなか手に入らなくなってきました。皆様ご存じの通り、メモリやCPU、GPUの価格が高騰し、品薄になってきています。実際、病院の中に据え付けてオンプレミスで運用するハードウェアが手に入らなくなってきたために、クラウド化がどんどん進んできているというところがあります。
これに対し導入推進のポイントは、これこそ当社が注力すべきところなのですが、クラウドでないと運用ができない業務が増えてきている点です。申し上げました通り、施設間をつないでいくということは、病院の中にあるオンプレミスのシステムではできません。A病院からB病院にデータを渡す、クリニックと病院をつないでいく。こういったことは、クラウドにシステムがないとできません。これが当社の強みです。
またAIによる生成も追い風要素です。AIで医療文書を要約する、あるいは医療文書を生成する、カルテや診断書を作成するというものです。今、当社の製品であるCocktailAIが、大規模病院にかなりの勢いで広がり始めています。これもやはりクラウドのシステムです。つまり、今ようやく、いろいろな意味でクラウドシステムに変わるタイミングになったと言えると思います。そこで、タイミングよく、必要なタイミングで必要な製品をきちんとマーケットに出していけるということが注力すべき点であり、なおかつそこで優れた製品を出せるというところが当社の強みであると言えると思います。
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