年間800万円超の配当収入を得ている億り人のRickyさん(撮影:杉原賢紀/小学館)
10月第2週に7万円台を回復した日経平均株価だが、10月15日に一時3600円超も急落して史上3番目の下げ幅を記録するなど不安定な値動きが続いている。そうしたなか、「15日の急落局面でも私の保有株は1%ほどしか減っていない」と冷静沈着なのが、「一度買った株は二度と売らない」手法で年間800万円超の配当収入を得ている億り人のRickyさんだ。
“ハイブリッド”投資法で資産増
なぜ、相場全体の急落に巻き込まれずに済んでいるのか。Rickyさんが説明する。
「今年前半はAI・半導体関連なら何でも上がるような相場でしたが、最も注目を集めた半導体メモリ大手・キオクシアホールディングスの株価がピークの3分の1ほどまで下落したように、明らかに割高だった局面が一変しました。私はPBR(株価純資産倍率)などの指標で割高、かつ無配の銘柄に投資しないスタンスなので、今年前半のAI・半導体関連銘柄の大幅な上昇にはついていこうともしませんでした。
そもそもキャピタルゲイン(値上がり益)狙いの投資はかなり上級者向きで、株価上昇だけが狙いの“一本足打法”。それに対し、私のような割安で増配も狙える銘柄を仕込む『増配バリュー株』投資は、もともと割安なので下値不安も少なく、増配によってインカムゲインが増え、いずれは配当の下支えにより株価上昇も期待できる。配当収入と値上がり益の両方が狙える“ハイブリッド”な投資法と言えます。その結果、急落局面でも資産を大きく減らさずに済んでいます」(以下、「」内コメントはRickyさん)
Rickyさんは「基本的に相場の動きは読めない」というスタンスで投資に向き合っている。ただし、「どのように動こうとも『想定外』にはならないよう、特に悪いほうのシナリオには警戒するようにしています」と言う。
「たとえば、世界中で長期金利が上昇傾向にあること、アメリカの雇用統計に弱さが見られること、巨大テック企業であるハイパースケーラーのキャッシュフローの急減にアメリカの巨額債務問題などに今後焦点が当たることになれば、いつでも相場は急落する可能性があります。
現時点でAI・半導体相場は2000年代初頭のITブームとは違い、業績を伴っているのでバブル状態だとは思っていませんが、それでも株価が大幅調整したように過信は禁物です」
