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FiscoNews

【注目トピックス 経済総合】NYの視点:米9月JOLT求人件数は労働市場の底堅さ示唆も過剰なひっ迫示さず、追加利上げの論拠は弱い

*07:29JST NYの視点:米9月JOLT求人件数は労働市場の底堅さ示唆も過剰なひっ迫示さず、追加利上げの論拠は弱い
米労働統計局が発表した9月JOLT求人件数は752.3万件と、8月719万件から増加し、5月以来で最高となった。8月分も707.9万件から上方修正された。従業員の労働市場への自信を表す自主退職率は2.1%と昨年6月以降で最高に達した。自主退職者総数は340万人で、前年同月から37.5万人増加した。一方、雇用削減者数は12.7万人減の164.1万人。雇用削減率は1.0%と、1.1%から低下し、ほぼ1年ぶりの低水準で、労働市場が底堅い証拠となった。

経済成長や消費が引き続き強く、企業は慎重に従業員雇用拡大を検討する可能性も指摘されている。ビジネスサービス、地方政府、製造業、運輸、建設と広範にわたり求人が増えた。製造業求人は2023年末以来の高水準で、企業が設備投資を活発化している事を示唆した。同時に、食品サービスやホテルなどの宿泊施設での求人増は、消費の強さも示唆。

採用者数は13.1万人増の540.2万人。採用率は3.4%と、8月の3.3%から上昇した。しかし、依然歴史的にも低い水準にとどまっている。また、1人の失業者に対する求人件数は1.06件と、8月1.02件から増加。徐々に企業が新規雇用に前向きとなっている証拠となった。ただ、ピークとなった2022年には1失業者に対し、求人件数は2件だった。2018年から2019年の平均1.16件も下回っており、労働市場は過剰にひっ迫していない証拠となり、追加利上げの論拠も弱い。

10月雇用統計では非農業部門雇用者数が9月2.9万人から伸びが6.5万人に加速すると市場エコノミストは見ている。予想通り小幅改善したとしても、果たして年内の追加利上げを正当化する程、労働市場のひっ迫を証明するかどうかは疑問となる。

■9月労働市場ダッシュボード
求人件数率:4.5%(8月4.3%)
雇用削減率:1.0%(1.1%)
自主的退職率:2.1%(1.9%)
採用率:3.4%(3.3%)
失業率:4.2%(4.1%)
不完全雇用率(U6):7.6%(7.7%)
非農業部門雇用者数:+2.9万人(+13.3万人)
平均時給:前月比+0.1%、前年比+3.0%(+0.3%、+3.1%)

<CS>

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