文科省が求める「多面的な入試」
須賀氏は「ルールを守って入試を行っている」ともコメントするが、まさに文科省が求める「多面的な入試」を行っているように見える。
文部科学省は多面的な入試の拡大を推奨している。ようはペーパー入試だけではなく、小論文、調査書、面接などで多面的に受験生を評価する入試をしていくべきとしている。なぜかというと、少子化で将来的にペーパーテストの学力のみでの選抜が不可能になってくるからだ。ペーパー試験は得点のみで合否を決める。この場合、募集定員より志願者が少ないと、ボーダーフリーになってしまう。ようはもう学力だけでは選抜ができなくなっていく。
しかし、そこに小論文や調査書、面接を加えれば、学力以外のことが評価できる。調査書の評定平均値が高ければ勤勉性が分かる。面接で対話することでモチベーションを確認することもできる。
コロナ禍を通して、日本の少子化は予想を超えるスピードで加速している。18歳人口が減っていく中で大学入試がどうなっていくのか。注目していきたい。
▼▼▼前編▼▼▼
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【プロフィール】
杉浦由美子(すぎうら・ゆみこ)/ノンフィクションライター。2005年から取材と執筆活動を開始。『女子校力』(PHP新書)がロングセラーに。『中学受験 やってはいけない塾選び』『大学受験 活動実績はゼロでいい 推薦入試の合格法』(ともに青春出版社)も話題に。『ハナソネ』(毎日新聞社)、『ダイヤモンド教育ラボ』(ダイヤモンド社)などで連載をしている。受験の「本当のこと」を伝えるべくnote(https://note.com/sugiula/)のエントリーも更新中。