2026年の入試はなぜ「狭き門」となったのか?(写真は法政大学市ヶ谷キャンパス)
2026年の一般選抜で、入学者が前年より1524人減った法政大学。高校や予備校からも「今年は厳しかった」との声が上がった。その背景に何があったのか。『大学受験 活動実績はゼロでいい 推薦入試の合格法』が話題のノンフィクションライター・杉浦由美子氏がレポートする。
国立や難関私大では総合型選抜の枠は広がっていない理由
2026年の私立大学入試はおしなべて狭き門となり、浪人生も増えた。これに対して「推薦・総合型選抜が増えたから一般選抜の枠が狭まったから」という報道がされたが、それに対して反論が起きた。
推薦・総合型選抜が拡大しているのはあくまでも中堅私立大学で、国立や難関私大では今でも一般選抜の割合が過半数を占める。最難関大学の慶應義塾大学の推薦・総合型選抜の割合は10年間、ほぼ変化がない。難関といわれる大学に進学したいならば、一般選抜を受験する方が枠としては有利なのだ。
そのため、高校を取材していても「一般選抜の割合を増やしたい」という方針を口にするケースも多い。ようは国立や難関私大の合格実績を出すには一般選抜を目指さないといけないからだ。
では、なぜ、2026年の一般選抜は激戦だったのか。それは定員厳格化が影響している。現在、学生数が8000人以上の大学は、在籍する学生が定員の1.1倍以上だと補助金がカットされてしまう。そのため、2026年は多くの大学が合格者を絞りこんだ。その中でも特に入試の選抜が厳しかったといわれる法政大学の入試センター長の岡田雅隆さんに取材し、なぜ、合格者を絞りこんだのかを聞いた。
