カリスマトレーダー池辺雪子 億の極意

米雇用統計発表直前に点灯していたドル円大幅下落サインを検証

 では、どうすれば100%に近い確率で相場を読み切れるようになるのでしょうか? テクニカル分析をしっかりと学ぶことこそ重要だと私は考えています。「騙しが多い」とか色々言われることも多いテクニカル分析ですが、しっかり学び、相場状況に合わせて正しく使うことができれば、私にとってこれほど頼もしい武器はありません。

 と言ってもなかなか信じられないかもしれませんので、1つ例を出して、テクニカル分析の有効性を紹介しましょう。

雇用統計発表の際に出ていた「大幅下落サイン」

 6月2日、アメリカ雇用統計発表の際、ドル円相場が大きく下落しましたが、実はその下落を発表前に示唆していたテクニカルツールがあります。それは、“移動平均線”です。

“移動平均線”は最も有名なテクニカルツールの1つですから、「なんだ、移動平均線か」と少しがっかりされたかもしれません。しかし、移動平均線にはさまざまなサインがあり、今回の下落サインは、おそらく世間でそれほど知られていないものです。

 具体的にお伝えすると、“移動平均線が3本まとめてクロスすると、相場が大きく動く可能性が極めて高い”というサインです。つまり、移動平均線が3本まとめてクロスすれば、大きく利益を取れるチャンスになる可能性が高まる、ということですね。

6月の米雇用統計発表時のドル円チャート(15分足)

6月の米雇用統計発表時のドル円チャート(15分足)

 そして、6月2日の雇用統計発表前にドル円15分足のチャートにて、3本まとめてデッドクロスが発生していて、法則通り、雇用統計発表後にドル円相場は大きく下落しました。 「雇用統計の発表時など特別なタイミングにおいては、テクニカル分析は機能しなくなる」と思われている方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。相場はしっかりと法則通り動いていました。

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