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お盆玉、夏のおせち、恵方巻き… 次々と夏に進出する冬の習慣

夏の風物詩として定着しつつある「お盆玉」

夏の風物詩として定着しつつある「お盆玉」

 この夏、話題となったのが「お盆玉」だ。お盆の時期に大人が子供たちにあげるお小遣いを「お年玉」ならぬ「お盆玉」と表現。この習慣が、ここ数年で定着しつつあるという。

「お盆玉」という習慣が広まった契機のひとつが、郵便局が2014年から毎年販売している「お盆玉袋」。まさにお年玉袋の夏バージョンと呼ぶべきぽち袋で、夏らしいイラストがあしらわれているのが特徴だ。子供を連れてお盆に帰省した40代の男性・Aさんはこう話す。

「毎年お盆の時期に帰省すると、私の両親、つまりおじいちゃん・おばあちゃんが子供たちにいくらかのお小遣いをあげているんですが、今年からは『お盆玉袋』に入れて渡すようになっていました。金額は1人3000円。お年玉は5000円だったので、ちょっと安めの感覚のようです」

 今年の夏、姪にお盆玉をあげたという30代の独身男性・Bさんは、お盆玉の風習に賛同する一人だ。

「姪っ子に何かプレゼントをしたり、お小遣いをあげたりするのが楽しみなんですが、誕生日や何かのお祝いといった“口実”がないと、やりにくい。でも、お盆玉という風習ができれば、気兼ねなくお小遣いをあげられます」

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