明豊エンタープライズ（8927）市場平均予想（単位：百万円）
企業概要
建物を建てにくい変形地を仕入れて、付加価値を付け、売却する不動産ビジネスを展開しています。経済状況の回復と活況な不動産市況を背景に、土地価格が上昇を続けています。
高齢社会を背景に、相続税対策として賃貸用アパートへの需要が拡大する中、土地仕入れ価格の高騰は不動産開発業者を足踏みさせる環境になりがちです。そんな中でも整形地に比べて合理的な値段となっている変形地の開発を得意とする同社は、土地仕入れを活発に行っています。
注目ポイント
資金は借入金で賄っているため、有利子負債が総資産の半分以上を占める構成となっており、仕掛不動産など棚卸資産が流動資産の7割を占めています。先行投資が厚い内容ですが、2018年7月期に向けて、中核事業である賃貸アパートのミハス事業が急成長するとの見通しから、大幅な利益成長が見込まれており、10期ぶりの復配を実施する方針としています。18／7期は創業50周年を迎えることから記念配の実施もあるかもしれません。
見通しが明るい中、大型物件の売却が発表され、株価は急騰後に急落する展開となっています。更なる調整もあるところと思いますが、それでも予想PERは6倍程度に過ぎず、中期には上昇余地もあるとか思います。
【PROFILE】戸松信博（とまつ・のぶひろ）1973年生まれ。グローバルリンクアドバイザーズ代表。鋭い市場分析と自ら現地訪問を頻繁に繰り返す銘柄分析スタイルが口コミで広がり、メルマガ購読者数は3万人以上に達する。著書に『日本人が知らなかった海外投資 米国株』他著書多数。最新の注目銘柄、相場見通しはメルマガ「日本株通信」にて配信中。
