投資

金融緩和に加え相続税対策の恩恵受け住宅メーカー株に妙味も

師走相場に突入し日本株の高騰が続いているが、ここから注目できる個別銘柄はどこにあるのか。ハンドルネーム「LOVE WHISKY」の名でデイトレーダーの先駆けとして、独自の投資手法を確立した、ファイトレードコーポレーション・石橋明佳氏が解説する。

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日銀の金融緩和拡大によって恩恵を受ける銘柄の筆頭は、「不動産」「証券」「ノンバンク・消費者金融」「輸出関連」の株だ。また、2015年からの相続税改正に伴い、相続税の課税対象者が増加することから、賃貸住宅や高層マンションのオーナーになって相続税を節税する動きが活発化している。

したがって、相続税対策の恩恵も受ける「住宅メーカー」や「大手不動産会社」の株が特に買われやすいと見る。中でも注目したいのは、鉄骨主力の住宅で国内首位の積水ハウス(東証1部・1928)だ。

2015年1月期中間連結決算は売上高9101億4600万円(前年同期比7.7%増)、経常利益752億300万円(同30.5%増)で着地。中間期としては過去最高の売上高を確保し、5期連続の増収増益を達成した。通期業績も過去最高の売上高・利益を更新予定で、足元の業績もまったく懸念がない。

金融緩和発表に伴い株価も上昇したが、好業績を継続し、バリュエーション的にはまだ割安と思える。さらに、同社株は連続増配を続けており、配当利回りが非常に高いことも好材料となる。今期は年率換算3%を優に超える配当利回りとなっており、現物株で中長期保有をしている限りは間違いなく優良銘柄といえる。

※マネーポスト2015年新春号

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