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住まい・不動産

工業地帯のお膝元「川崎」の今 昔の荒っぽいイメージは払拭?

川崎では近年流行の工場夜景を楽しむこともできる

 住んでみたい街はあれど、理想と現実には、得てして大きな差があるものだ。憧れのあの街は果たして本当に素敵な街なのか? まったくノーマークだけど、実は住みやすい街は? 今回は、SUUMOが行った「住みたい街ランキング 2017」で30位にランクインした「川崎」(神奈川県川崎市)について、ライターの金子則男氏が解説する。

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 川崎市は、人口が150万人を超える政令指定都市。実は川崎市は非常に広く、東急文化園の武蔵小杉や溝の口、小田急文化圏の新百合ヶ丘や登戸も川崎市です。川崎市の西端に位置する新百合ヶ丘の住民ともなれば、川崎駅に行ったことがない人は珍しくないはず。基礎知識として、川崎市は川崎駅周辺だけではない、ということを頭に入れておきましょう。

 そんな川崎は、今世紀に入って、人の流れがガラリと変わった駅です。かつて川崎は、改札を出た人の大半が東口に向かっていました。西口側には東芝の工場があったため、商業施設や飲食店などはすべて東口側に固まっており、“東西格差”が著しかったのです。しかし2006年、再開発事業で西口に大規模商業施設「ラゾーナ川崎」が完成し、東西が栄えるバランスの良い街になりました。

 交通面では、JR東海道線、京浜東北線、南武線、さらに京急の川崎駅があり、品川までも横浜までも1駅。都心に向かう際、JRと京急の2つの選択肢があるのは心強いでしょう。ただし、湘南新宿ラインは川崎を通らないので、渋谷、新宿、池袋方面には1本では行けません。

 一方、道路状況は、東口側と西口側でかなり状況が違います、東口方面は比較的道が広く、箱根駅伝のルートにもなっている第二京浜も通っていますが、西口側は基本的に道が狭く、かつ複雑。交通量も多いので、運転は要注意です。

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