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戸松信博の明日の爆騰株を探せ!

テルモ(4543):第三創業期は事業基盤拡大で業績成長

テルモ(4543)市場平均予想(単位:百万円)

企業概要

医療機器の国内最大手で、使い捨て医療機器や心臓血管領域を強みとします。

大手がやらない、もしくは開発を終えた分野から、高付加価値製品で参入することで、市場ポジションを獲得しながらシェアを拡大し、カテーテル関連製品では世界60%のシェアを誇ります。

注目ポイント

 2017年3月期は、円高に加え、薬価・公定価改定による売上・利益へのマイナス影響があり、減収減益でした。が、18/3期はカテーテルや人工肺を展開する主力の心臓血管カンパニーが国内外で好調であることに加え、為替の円安も追い風に売上高と営業利益ともに成長が加速しています。

 好調な業績を受けて上半期業績予想を上方修正しましたが、新規事業の止血デバイスの製造工場がハリケーン被害の影響で停止していることを理由に通期業績は据え置いています。同社によると年内に操業再開するとしており、動向には留意したい。短期的にはこうした状況ですが、中長期での成長には期待ができます。

 患者のQOL(Quality Of Life)向上に対する意識の高まりや高齢化によって国内医療機器市場は拡大すると見られます。海外では、最大市場である米国において、徐々に同社の存在感が高まってきているように思われます。そして中国でも高齢化による需要拡大、医療環境の整備需要が期待され、発展途上国においては新市場としての成長が見込まれます。医療需要が高まる中、高付加価値製品を展開する同社は中長期的にも有望だと思います。

【PROFILE】戸松信博(とまつ・のぶひろ)1973年生まれ。グローバルリンクアドバイザーズ代表。鋭い市場分析と自ら現地訪問を頻繁に繰り返す銘柄分析スタイルが口コミで広がり、メルマガ購読者数は3万人以上に達する。『日本人が知らなかった海外投資 米国株』他、著書多数。最新の注目銘柄、相場見通しはメルマガ「日本株通信」にて配信中。

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