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中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

「ウチは貧乏だから…」幼少期に培われた金銭感覚に感謝する日

「私にはあまり物欲がない」という中川淳一郎氏の仕事部屋

 年収1000万円の人と年収400万円の人の貯蓄額がそれほど変わらないといった話もあるが、それは前者がお金を使い過ぎているからといった側面もあるだろう。収入というものは、社会情勢や自身の健康状態によって変わるもの。「ならば、物欲の少ない人生を送ればいい」と考えるのはネットニュース編集者の中川淳一郎氏だ。同氏はそこに小さい頃の親の教育が重要だと考える。

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 44歳になりました。あんまり物欲がありません。私は経営者ではありますが、今使っている机は写真の通り、弊社の従業員・Y嬢の父親が過去に使っていた棚の上に板を乗っけただけのものです。洋服にしても、ユニクロの白いYシャツと、タイで買った400円の黒いジーンズと4万7800円の黒いジャケット(長く使うものだから、これだけはいいものを買いました)しか着ません。鉄道網が発展している東京に住んでいるので、車がなくても不便はありませんし、いい家に住みたいという願望もありません。

 欲望レベルが本当に低くて良かったとつくづく思います。もしも欲望のレベルが高かったら、今ほど貯金はないでしょうし、日々新しい商品の情報に目を向け、Facebookで「iPhone X買った!」「ベンツSクラス納車なう」などと自慢しなくては気が済まないような人生を送っていたことでしょう。

 この低い欲望レベルはいかにして培われたのかといえば、親の教育としか思えないんですよね……。賛否両論はあるかと思いますが、幼少期より私の母親は「我が家は貧乏だ」と強調してきました。

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