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リタイア世代が見過ごしがちな健康保険など社会保険料の税金還付

老後資金は自分で守り抜く(イメージ)

 大増税が迫り来るこの時代、老後資金は自分で守り抜く必要がある。取られすぎた税金を取り戻す唯一の手段が確定申告だ。実は想像している以上に簡単な作業で大金が戻ってくる可能性がある。

 リタイア世代の多くが気づいていないのが健康保険や介護保険など社会保険料の税金還付だ。現役時代は会社が年末調整で還付手続きをとってくれたが、リタイア後は確定申告しなければならない。

 しかし、公的年金の受給額が「年間400万円以下」の人は確定申告が不要とされているためせっかくの還付金をみすみす捨てているケースは少なくない。

 夫婦2人世帯のAさん(69)の年金は年間300万円。国民健康保険と介護保険などで年間40万円を払っているが、他に収入はないから、税務署には縁がないと思っていた。

 ところが、妻が買い物途中に自転車で転倒して骨折。リハビリなどで医療費がかさんだのを機に確定申告した。

「医療費の還付を受けるだけのつもりだったのに、社会保険料だけで1万円近い税金が戻ってきました。手続きが簡単だったので1万円でも嬉しい。どうして今までやらなかったのかと後悔しました」(Aさん)

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