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年金生活者の確定申告 最低限やっておくべき重要作業2つ

年金生活者のための「1時間でできる確定申告」

 今年の確定申告期間は2月16日から3月15日まで。特に年金生活をしている高齢者世帯からは「税金の計算は難しい」「今からじゃ間に合わない」といった声も聞こえてくる。だが、不安を感じている人も心配はいらない。最低限やっておくべき作業はたったの2つでいい。順を追ってやり方をみていこう。

【ポイント1】昨年1年間の「医療費」レシートを集める

 所得税の還付を受ける上でキーとなるのが医療費だ。元国税調査官で税務コンサルタントの大村大次郎氏がいう。

「高齢者世帯は医療費がかさんでいるケースが多い。病院代や調剤薬局に払った薬代はもちろん、ドラッグストアで購入した医薬品でも、解熱剤や風邪薬、包帯や絆創膏、消毒薬から湿布など病気や怪我の治療に使ったものなら大丈夫です。

 予防のために買った薬は認められませんが、客観的に予防か治療目的かを判断するかはむずかしく、明らかに置き薬とわかるようなものでない限り、原則として本人の申告が認められます」

 医療費のレシートは医療機関や薬局など支払い先ごとにまとめてクリップで留めておけばいい。日付順に整理する必要もない。

 実際の申告の際は、医療機関ごとの支払額を集計する必要があるが、申告会場にレシートを持っていけば、相談員の税理士が計算して申告書作成用のパソコンに入力してくれる。

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