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カリスマトレーダー池辺雪子 億の極意

原油高と通貨安に苦しむトルコ 高金利トルコリラを今買うのは危険?

原油高と通貨安に苦しむトルコ(イスタンブール)

 トルコリラは高金利通貨として知られており、FX(外国為替証拠金取引)で買いポジションを長期にわたって保有している個人トレーダーも少なくない。しかし、トルコリラ円相場はしばらく下落傾向が続いていて、そのことに不安を抱くトレーダーの声も聞こえる。そこで今回は、FXのカリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんによる、トルコリラ円相場に対する見解を紹介する。

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 直近の原油価格は上昇傾向にあり、原稿執筆時点では1バレル=70ドル台です。1バレル=100ドルの時代と比べれば安いわけですが、30ドルを割っていた頃と比べれば50ドル近く上昇していることになります。

 アメリカなど原油輸出国にとっては貿易面で有利な状況にあると言えるでしょう。

 一方で原油価格の上昇に伴いガソリン価格などが上昇しますので消費者にとっては痛手になります。また原油を輸入している国にとってもコストが増えて経済的にはマイナス要因となりますが、特に目立って苦しいと思われる国を挙げるとすればトルコが思い浮かびます。

 原油価格の上昇に加えてさらにトルコリラの価格も下落しており、二重に苦しい状況にあります。原油価格の上昇とリラ安の影響でトルコ国内で物価が上昇していて、インフレ状態になっています。

 そして金利狙いでトルコリラを買っている方にとってこのことは他人事では無いでしょう。「まだトルコリラは売られるのではないか」と心配されている方も多いのではないかと想像できます。

 ただ、あらかじめこういった事態も想定して資金管理を徹底してトレードされていれば、余裕があるはずです。

 実際に私は「トルコリラ円で金利狙いの長期トレードをするのなら、100万円の資金に対して買いポジションは6万通貨まで」と考えてトレードしていますが、そういったルールを守ってトレードできている方は、そう心配する状況にはありません。

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