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空前の「メダカ」ブーム、価格高騰の背景に品種改良と希少性

空前のメダカブームの背景は?(Getty Images)

 メダカといえば、小川や田んぼのそこかしこで捕れ、買っても1匹十数円だったもの。ところが最近は、1匹1万円以上もする“高級メダカ”が登場するほどのブームになっているとか。なぜ、これほど人気が上がったのか? 知られざるメダカの世界を紹介しよう。

 メダカはサンマやサヨリと同じ「ダツ目」。ホームセンターや熱帯魚店などで、観賞用または熱帯魚などのエサ用として販売されている。一方で、野生のメダカは、1999年に環境庁(現環境省)により、絶滅危惧種に指定されている。

 今年5月、愛媛県松山市内のメダカ販売店から1匹1万5000円の高級メダカ「ブラックダイヤ」を48匹・計72万円相当を盗んだとして、40代の男が逮捕された。

「ブラックダイヤは、黒い体に青いラメが入った珍しいメダカ。田んぼや小川にいる野生のメダカとは異なり、品種改良で生まれたものです」とは、日本メダカ協会理事で、「めだか夢や」店主の馬場浩司さんだ。

 ここ最近、観賞用メダカの品種改良が盛んに行われるようになり、現在メダカの種類は約500~600種に。さらにその数は年々増え続けているという。

「メダカというと、体長約3cm程度の茶色や黒っぽい色の魚をイメージされるかたも多いかもしれませんが、ニシキゴイのように美しい模様を持ったものや、ダルマのようにお腹がふっくらした体形のものなど、自然界では見られないさまざまな色や形のメダカが誕生し、人気となっているんです」(馬場さん、「」内以下同)

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