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投資

相場サイクルから読み解く 日本株が「逆金融相場」に転じる日

相場サイクルをどう判断するべきか

 米中の貿易摩擦問題にトルコリラ暴落など、株式市場を取り巻く悪材料が山積しているように映る。だが、世界の金融市場に詳しいグローバルリンクアドバイザーズ代表の戸松信博氏によると、「目先の問題に目を奪われるよりも、もっと大きな波、具体的には『相場サイクル』を読み解いて投資することが最も重要だ」と指摘する。以下、戸松氏が解説する。

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 景気と株価は、以下の4つのサイクルを回り続けることをまず認識する必要がある。

【金融相場】
 景気はまだよくないが、政策金利を下げたり量的金融緩和を行なったりすることで株式市場に資金が流入して株価が上がりやすくなる。

【業績相場】
 金融緩和によって次第に景気がよくなり、企業業績が株価の上昇を牽引する。

【逆金融相場】
 景気過熱を抑えるために政策金利が引き上げられ、株式市場から資金が流出して株価が下がる。

【逆業績相場】
 株安による消費需要減退などで景気後退局面入り。信用不安による資金繰り悪化などで企業業績も悪化する。

 この金融相場→業績相場→逆金融相場→逆業績相場という相場サイクルはこれまで繰り返されており、現在の経済指標や金融政策、財政政策から読み解いていくと、日本をはじめ欧州など世界の多くの国は金融相場にあり、米国は一歩先を行って業績相場にある。

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