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シンガポールの“ジュリアナ”に集うセレブ学生たちの共通ファッション

ジュリアナ東京は1994年に幕を閉じたが…

 世界中から富裕層が集まっているシンガポールでは、大学生までもリッチだ。そこでは、バブル時代の東京を彷彿とさせるような光景が繰り広げられていたという。『シンガポールで見た日本の未来理想図』(講談社+α新書)の著者で、当地に住むファイナンシャル・プランナーの花輪陽子氏が成長を遂げる国ならではの様子をリポートする。

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 シンガポールで一番人気のクラブに“潜入”した時のこと。そこは、大学生だと思われる若い人たちでひしめいていました。

 リズムに合わせて体を動かしている若い女性たちを見ると、みんな制服のごとく揃って、シャネルのバッグ(シンガポールでは推定50万円以上)を持っていました。クラブに一緒に行った取引先の金融機関のシンガポール人の人でさえも、「クレイジーリッチな子供たちですね。自分たちが歳をとったように感じる」と言っていました。

 残念ながら私は経験していませんが、バブル時代の日本のジュリアナ東京を見ているような感じでした。彼女たちは扇子ではなく、シャネルを振り回していましたが。

 日本では奨学金をめぐる親子破産など暗いニュースが多いですが、ここシンガポールでは豊かな白人や中華系の子供たちの大学生は毎晩クラブで遊びまくり、超セレブ生活を送っているのです。

 筆者と同年代にあたるアラフォーのシンガポール大学卒の友人も、かつてはよくクラブで遊んでいたと言っていました。日本人女性でも大学時代からシンガポールに来て、夜遊びの最中にスーパーリッチな男性と出会って結婚をしてセレブ妻になっている人もけっこういます。

 もちろん、最上級セレブの子供たちになるとアメリカやヨーロッパなどに留学をしているので、“シンガポールのジュリアナ”で踊っている学生たちは「中の上」レベルだと推定されますが、それでも日本のバブル時代より豊か。

 成長している国は、若者も元気いっぱいのようです。

◆はなわ・ようこ/ファイナンシャル・プランナー、CFP認定者、1級FP技能士。青山学院大学国際政治経済学部卒業後、外資系投資銀行に入社。退職後、FPとして独立。現在はシンガポールに在住。『少子高齢化でも老後不安ゼロ シンガポールで見た日本の未来理想図』 (講談社+α新書)『毒舌うさぎ先生のがんばらない貯金レッスン』(日本文芸社)など著書や監修本多数。http://yokohanawa.com/

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