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【ドル円週間見通し】ドル伸び悩みか 利上げ打ち止め観測も

・9月10日-14日週に発表予定の国内外の主要経済指標の見通しについては以下の通り。

○(日)4-6月期国内総生産改定値 10日(月)午前8時50分発表予定
・予想は、前期比年率+2.6%
 3日発表の法人企業統計で製造業を中心に設備投資が増加していることから、全体の成長率は上方修正される見込み。公共投資は若干の下方修正が予想されているが、企業設備投資の増加がこの影響を打ち消すとみられる。民間最終消費支出は速報値+0.7%と同水準か0.1ポイント上方修正される可能性がある。

○(欧)欧州中央銀行(ECB)理事会 13日(木)午後8時45分結果発表
・予想は、金融政策の現状維持
 前回(7月26日開催)の理事会では年末までに債券買い入れ策を終了させる方針を維持し、少なくとも2019年夏までは過去最低の金利水準を継続するとの見通しが提示された。ドラギECB総裁は前回の記者会見で、「ユーロ圏経済は底堅く裾野の広い成長軌道に沿って推移している」との見解を示した。インフレ見通しについては、「基調インフレは年末にかけて持ち直し、中期的には徐々に伸びる見通し」と指摘した。インフレ見通しについての総裁の見解は変わっていないことから、ECB理事会では金融政策の現状維持と低金利政策を1年程度維持する方針が再度提示される見込み。

○(米)8月消費者物価コア指数 13日(木)午後9時30分発表予定
・予想は、前年比+2.4%
 参考となる7月実績は前年比+2.4%。主に家賃、輸送サービス価格が上昇。8月は同項目における価格上昇が予想されることから、物価上昇率は7月実績と同水準になるとみられる。これまでのところ、賃金上昇は緩やかであり、価格転嫁の動きは広がっていないが、雇用市場における需給関係はひっ迫しつつあり、コスト増を価格に転嫁するケースが増える可能性がある。

○(米)8月小売売上高 14日(金)午後9時30分発表予定
・予想は、前月比+0.6%
 参考となる7月実績は前月比+0.5%増と、市場予想を上回った。自動車や衣料の売り上げが好調。自動車やガソリン、建材、食品サービスを除いたコア売上高は前月比+0.5%。8月については7月に増加した自動車売上がやや減少する可能性があるが、その他の項目はまずまず堅調な結果になるとみられており、市場予想は妥当な水準か。

○(米)9月ミシガン大学消費者信頼感指数 14日(金)午後11時発表予定
・予想は、96.2
 参考となる8月確報値は96.2で速報値95.3から上方修正されたが、今年に入って最も低い水準。7月実績は97.9。堅調な経済の中で物価が上昇していることや、米国と主要国との貿易摩擦を巡る懸念が高まっていることが低下の要因とみられる。9月については国際貿易環境の悪化が消費者心理に悪影響を及ぼす可能性があるため、8月実績と同水準の数字にとどなる可能性がある。

○主な経済指標の発表予定は、10日(月):(日)7月経常収支、(中)8月消費者物価指数、(中)8月生産者物価指数、11日(火):(欧)9月ZEWユーロ圏期待指数、12日(水):(米)8月生産者物価指数、13日(木):(日)8月国内企業物価指数、(日)7月機械受注、14日(金):(中)8月小売売上高、(中)8月鉱工業生産、(米)8月鉱工業生産・8月設備稼働率

【予想レンジ】
・109円00銭-112円00銭

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