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キレイ好きだった母の異変… 認知症の兆候に気づけなかった娘の後悔

未開封の大量の掃除グッズは何を暗示していたのか?

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 33歳の時、母・ユリコさんが「若年性認知症」と診断され、一旦介護離職していた芸人・ハナさん(40歳・仮名)。診断されたのはユリコさんが60歳の時だったが、明らかな症状が出る前に、すでに病気は始まっているといわれる。日常生活のなかで、行動や話し方などがいつもと違っているという“気づき”が認知症の発見につながるというが、実際はなかなか難しい。

 昨年ユリコさんが特別養護老人ホームに入所し、24時間介護状態から離れたハナさんにしても、「当時はわからなかった」といいつつ、振り返ってみると、診断される10年ほど前から「なんかちょっとヘンかも…」と思うことはチラホラあったという。シリーズ「母が若年性認知症に…」第2回。診断前からあらわれていた兆候の1つ、「計画力・意欲の低下」「整理整頓ができなくなる」というサインについて振り返る。

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「若年性認知症」とは、65歳未満で発症した認知症のことを指す。厚労省によれば、約3割は50歳未満で発症し、発症年齢は平均で51.3歳。症状としては老年性認知症と同じだが、若年性の場合は診断がつくまでに時間がかかる場合が多いと言われている。仕事や家事などでミスをしてしまったり、やる気が出ない日が続いたりしても、疲れやストレス、精神的なものが原因だと考えてしまいがちだからだ。そのままなんとなく時間が過ぎてゆき、かなり進行してから「若年性認知症」という診断に至ることも少なくないという。

 ユリコさんの場合も、まさしくそうだった。ハナさんは母の様子に異変を感じながらも、日常生活がまったく送れないというわけではなく、また自分の生活も忙しかったため、病院で診断を受けるまでに長い時間がかかった。もっと早く気づいていれば……、そんな後悔の気持ちも拭い去れない。

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