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マイナス金利時代の資産運用 個人向け国債は何を選ぶか

2016年5月2日 16:00

マイナス金利時代の資産運用とは

マイナス金利時代の資産運用とは

日銀が今年2月から導入したマイナス金利政策によって、国内の金利は軒並み低下した。長期金利の指標となっている10年物国債の金利は、3月からマイナスの水準に定着している。

これに連動して、金融機関の預金金利も一斉に低下した。メガバンクの普通預金の金利は0.02%から0.001%に、定期預金(スーパー定期)は1年物が0.025%から0.01%となった。しかも、定期預金は1か月物から10年物まで、すべての金利が0.01%。前述したように、長期金利がマイナスとなっているため、預ける期間を長くしても、その分の金利が付かなくなっている。

こうしたマイナス金利下において、個人はいかに資産運用をすべきか。日本は、いまだデフレを脱却していないと見られることから、元本さえ確保されればいいと割り切って、預貯金として置いておくというのもひとつの手段だろう。今後、マイナス金利政策が強化されたとしても、預貯金の金利がマイナスになったり、預金口座を維持するための手数料などが徴収される可能性は極めて低いのではないだろうか。

とはいえ、やはり少しでも有利に運用したいという人は多いだろう。そこで、資産運用の選択肢として注目を集めているのが、「個人向け国債・変動金利10年満期型」である(財務省は「変動10」と呼んでいる)。

個人向け国債は、10年満期の「変動10」、5年満期の「固定5」。3年満期の「固定3」の3種類がある。いずれも、1万円から購入でき、半年ごとに利子が受け取れる。元本割れはせず、発行後1年経過すれば中途換金も可能だ。

この3種類の中で「変動10」に注目する理由は、利息となる金利が、10年物国債の利回りに応じて上昇あるいは下降するからである。

長期金利が上昇した場合、固定金利型の「固定5」や「固定3」だと、金利は変わらず、もらえる利息も変わらない。一方、「変動10」は、金利上昇に応じて、その分もらえる利息は増える。利息が支払われる基準となる日の長期金利の66%の水準が適用される仕組みだ。将来の金利上昇リスクに対応できる設計となっている。

さらに、最低利回りが保証されている点も大きなメリットといえる。「変動10」の最低利回りは0.05%で、現在のように10年物国債の利回りがマイナスでも、0.05%は利息として確実に得られる。

デメリットとしては、預金と比べて、換金性が劣ることだろう。個人向け国債は、購入後1年が経過すれば、原則、購入金額の一部または全部を中途換金することができる。その際、過去2回分の利息を“解約金”として支払わなければならない(元本が減らされることはない)。したがって、預金よりも有利に運用するには、少なくとも2年以上は保有しなければならない。

個人向け国債は、銀行や証券会社、郵便局のゆうちょ銀行の窓口で買えるが、お得なのは証券会社だろう。キャンペーンをやっていることが多く、例えば、50万円分購入すると1000円キャッシュバックされる、という具合。これだけでも、年利換算で0.2%分ある。当然、キャッシュバックされる現金には税金はかからない。

キャンペーンは、証券会社によって実施する期間は異なるが、毎月、大抵どこかの証券会社は行なっている。ホームページなどをチェックして、少しでも有利な運用を心がけたい。

文/松岡賢治(ファイナンシャルプランナー・ライター)

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