投資

【日本株週間見通し】もみ合い商状か 米欧貿易摩擦の懸念も

先週の日経平均は年初来高値更新。今週はもみ合いか

 投資情報会社・フィスコが、株式市場の4月8日~4月12日の動きを振り返りつつ、4月15日~4月19日の相場見通しを解説する。

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 先週の日経平均は上昇した。週間では2週連続高となった。3月雇用統計の内容を好感したNYダウが3日続伸となったことを受けて、8日の日経平均は朝方の寄り付きで93.05円高の21900.55円と3月4日の年初来高値を更新して始まった。しかし、節目の22000円を前に利益確定の売りが出たほか、円相場が強含みとなったことも重しとなり日経平均は4営業日ぶりのマイナスに転じた。

 9日の日経平均は反発した。ボーイングの業績懸念からNYダウは4日ぶりに下げたことを受けて軟調な始まりだったものの、3月28日以来となる日銀のETF(上場投資信託)買いが流入、米ヘッジファンドが改革要求のため株式を取得と報じられたソニー<6758>が売買代金トップで9%を超える上昇を見たことも日経平均の上昇に寄与した。

 10日の日経平均は190ドル安と続落したNYダウを受けて一段安となった。国際通貨基金(IMF)が2019年の世界経済の成長見通しを再下方修正したほか、米欧の貿易摩擦の懸念が台頭したことが嫌気された。

 11日の日経平均は小反発した。米長期金利の低下を受けて為替が円高に振れて軟調な始まりとなったものの、ファーストリテイリング<9983>などの決算発表を控えて様子見ムードも強まるなか、3日連続で流入したETF(上場投資信託)買い効果もありプラスに転じた、11日のNY市場は、週間新規失業保険申請件数が49年ぶりの低水準となり、買いが先行で始まったものの決算発表の本格化を前に手控えムードが広がってNYダウは小幅反落となっていた。

 しかし、12日の東京市場は為替の円安傾向を好感して買い先行でスタートした。日経平均は一時マイナスに転じる場面もあったが、今8月期第2四半期の決算内容が好感されたファーストリテイリング、米証券取引委員会(SEC)に新規株式公開(IPO)を正式に申請した米ライドシェア最大手のウーバーテクノロジーズの筆頭株主であるソフトバンクグループ<9984>がともに大幅高となったことが日経平均に寄与し大幅続伸した。ただし、TOPIX(東証株価指数)とJPX日経400指数は5日続落となっている。

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