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【ドル円週間見通し】米中摩擦長期化警戒、ドル下押しの場面も

・6月3日-7日に発表予定の主要経済指標の見通しについては以下の通り。

○(米)5月ISM製造業景況指数 6月3日(月)午後11時発表予定
・予想は53.0
 参考となる4月実績は52.8で市場予想を下回った。新規受注、雇用、生産が低下。5月については、米中貿易摩擦によって輸出入の受注は伸び悩んでいることや在庫は増加傾向にあることから、全体の指数は4月実績に近い水準にとどまる可能性がある。

○(欧)5月ユーロ圏消費者物価コア指数 6月4日(火)午後6時発表予定
・予想は、前年比+1.1%
 4月実績は前年比+1.3%で市場予想を上回った。旅行費用の上昇が要因とみられている。コアインフレ率の上昇は一時的な現象となる可能性が高いことから、5月のコアインフレ率は4月実績を下回る可能性が高いとみられる。

○(欧)欧州中央銀行理事会 6月6日(木)午後8時45分に結果発表
・予想は、政策金利の現状維持
 欧州中央銀行(ECB)は今回の理事会で、長期リファイナンスオペ(TLTRO)に新たな条件を付与することを決定する見込み。現行の政策金利は据え置きとなる公算。市場関係者は融資目標を達成した銀行に対する2年物のローン金利は、-0.25%から-0.3%程度に設定される可能性があると予想されている。

○(米)5月雇用統計 6月7日(金)午後9時30分発表予定
・予想は、非農業部門雇用者数は前年比+19.0万人、失業率は3.6%
 非農業部門雇用者数は4月実績の前月比+26.3万人を下回る見込み。製造業、専門職・企業サービスの雇用者数はやや伸び悩む可能性がある。失業率については4月実績と同水準になるとみられるが、労働参加率が低下した場合、失業率は0.1ポイント低下する可能性がある。

○その他の主な経済指標の発表予定
・6月4日(火):(欧)4月ユーロ圏失業率
・6月5日(水):(欧)1-3月期ユーロ圏域内総生産確報値、(欧)4月ユーロ圏生産者物価指数、(欧)4月ユーロ圏小売売上高、(米)5月ISM非製造業景況指数、(米)5月ADP雇用統計
・6月6日(木):(米)4月貿易収支
・6月7日(金):(独)4月鉱工業生産、(加)5月失業率

【予想レンジ】
・107円50銭-110円50銭

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