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日本の競争力を高めるために「AI人材」をどう育成するか

2019年7月12日 7:00

 これから訪れるシンギュラリティ(AIが人間の知能を超える技術的特異点)の時代には、AIに仕事を奪われないスキル、すなわちAIやIoT(モノのインターネット)を開発したり駆使したりするスキルが求められる。単にAIでアメリカや中国などに後れを取らないようにするには数百万人のAI人材が必要で、AI先進国に成るためには少数でも傑出した人材が不可欠となる。

 いずれにしても、日本はグローバルな競争力を持った人材を育成する仕掛け作りが急務となっている。

 実際、シリコンバレーには今、テクノロジー教育の専門機関が次々に設立されている。オンライン学習サービスの「ユダシティ」や「カーンアカデミー」などが知られているが、中でも私が注目している取り組みが、フランス発祥のコンピュータープログラミング学校「42(キャラントドゥ/英語ではフォーティーツー)」だ。私はサンフランシスコ・ベイエリアの同校を視察したが、その中身は実にユニークだ。

 創設者はフランスの実業家ザヴィエ・ニエル氏。私財を投じて2013年に設立した。学費は「完全無料」で、18歳以上なら学歴に関係なく誰でも入学できる。校舎には数千台のパソコンがあり、24時間・365日使用できる。ただし、教室も教師も存在しない。学習は個人個人のレベルに応じてパソコンから自動的に課題が与えられ、学生同士が教え合う「ピア・ツー・ピア」方式だ。

 入学の申し込みはネットからできるが、そこから先の「スイミングプール」と呼ばれるプロセスは過酷である。応募者はプールに投げ込まれるように膨大なプログラミングの課題の中に放り込まれ、1か月間休みなく必死にプログラムを書かねばならない。このプールで溺れずに泳ぎ切れば、好成績の者が晴れて入学できるという仕組みである。

 その後、規定の試験に合格したらアルバイトが可能になり、GAFA(Google, Amazon, Facebook, Apple)などのIT企業からパートタイムの仕事を受ける。するとアルバイトでも年収が1万5000ドルから始まって最高5万ドルほどになり、3~5年後の卒業時には初任給10万~15万ドルの人材に育つという。「42」は、いわばフライトシミュレーターで鍛えるパイロット訓練学校のIT版なのだ。

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