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【ドル円週間見通し】ドル安が既定路線もFRB議長の議会証言には注視

【米FRB議長議会証言】(10-11日開催予定)
 パウエル米FRB議長は10、11の両日、半期に1度の議会証言に臨む。FRBは6月18-19日のFOMCで政策金利の据え置きを決めたが、7月30-31日の会合での利下げが見込まれ、どのようなメッセージを市場に送るか注目される。

【米6月消費者物価コア指数(CPI)】(11日発表予定)
 11日発表の6月のCPIは、総合指数は5月実績の前年比+1.8%をやや下回る見通しだが、コア指数は+2.0%の上昇が見込まれている。想定通りならFRBの利下げは小幅にとどまるとの思惑でドル売りは限定的になりそうだ。

・7月8日-12日に発表予定の主要経済指標の見通しについては以下の通り。

○(日)6月国内企業物価指数 7月10日(水)午前8時50分発表予定
・予想は前年比+0.4%
 参考となる5月実績は前年比+0.7%。4月に比べて上昇幅は縮小した。非鉄金属やスクラップ類などの押し下げ要因となった。米中貿易摩擦は解消されていないことから、国内企業物価は引き続き圧迫されるとみられる。複数の項目で物価上昇率は鈍化しており、6月は5月実績を下回る可能性がある。

○(米)6月消費者物価指数 7月11日(木)午後9時30分発表予定
・予想は、前年比+2.0%
 参考となる5月実績は前年比+2%で上昇率は市場予想を下回った。中古車の価格が主に下落。住居費は0.2%上昇した。6月については住居費の伸びは5月と同水準になるとみられており、その他の項目における上昇率に大きな変動はないことから、コアインフレ率は5月実績と同水準になるとみられる。

○(中)6月貿易収支 7月12日(金)発表予定時間は未定
・予想は、+450億ドル
 中国税関総署が発表した5月貿易統計によると、輸出は前年同月比+1.1%、ただ、輸入は前年比-8.5%と予想以上に落ち込んだ。内需の弱さが示された。6月については、輸出額は若干増加、輸入額は小幅な減少となる可能性が高いとみられており、貿易黒字額は5月実績に近い水準となる可能性がある。

○(欧)5月鉱工業生産 7月12日(金)午後6時発表予定
・予想は、前月比0.0%
 参考となる4月実績は前月比-0.5%。機械などの資本財は増加したが、他の多くの項目は減少した。ドイツの生産活動が低下していることが要因。5月については反動増となる可能性があるが、ドイツ、イタリアの生産活動は十分回復していないため、前月比横ばいとなる可能性がある。

○その他の主な経済指標の発表予定
・7月8日(月):(日)5月経常収支、(日)5月機械受注、(独)5月鉱工業生産
・7月9日(火):(米)5月JOLT求人
・7月10日(水):(中)6月消費者物価指数、(中)6月生産者物価指数
・7月12日(金):(米)6月生産者物価指数

【予想レンジ】
・106円00銭-109円00銭

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