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【ドル円週間見通し】ドル軟調が続く中、ユーロも緩和の可能性

【米・6月耐久財受注】(25日発表予定)
 25日発表の米6月耐久財受注は前月比+0.8%と、前回の-1.3%から大幅な改善が予想される。ただ、輸送用機器を除く受注は5月実績を下回ると予想されており、市場予想に届かなかった場合はドル売りに振れやすい見通し。

【米・4-6月期GDP速報値】(26日発表予定)
 26日発表の米4-6月期GDP速報値は、前期比年率+1.8%と、前期の3%台から伸びが顕著に鈍化する見通し。FOMCを翌週に控え、大幅利下げ観測への思惑からドル売りにつながりやすい。

・7月22日-26日に発表予定の主要経済指標の見通しについては以下の通り。

○(米)6月中古住宅販売件数 7月23日(火)午後11時発表予定
・予想は535万戸
 参考となる5月実績は3カ月ぶりの水準に増加し、前月比+2.5%の534万戸。4地域全てで販売が伸びた。中古住宅価格(中央値)は前年同月比+4.8%の27万7700ドルだった。6月については、販売件数の減少につながる要因は少ないことから、5月実績に近い数字となる可能性がある。

○(欧)ECB理事会 7月25日(木)午後8時45分結果発表予定
・予想は、金融政策の現状維持
 先に公表された理事会議事要旨(6月5日-6日分)には、「理事会は緩和政策を準備する必要性で一致」、「市場ベースでのインフレ期待が低下している」などの意見が盛り込まれていた。ユーロ圏の経済見通しは不透明であるものの、早期の景気回復は難しいことから、今回の理事会では追加緩和の必要性について議論し、9月の理事会で結論を出す方向になると予想される。

○(米)6月耐久財受注 7月25日(木)午後9時30分発表予定
・予想は前月比+0.8%
 参考となる5月実績は、前月比-1.3%。民間航空機・同部品の受注額が主に減少した。ただ、輸送関連を除くと新規受注額はやや増加。「航空機を除く非国防資本財」(コア資本財)の受注も増えた。6月については5月に減少した反動で増加が予想されるが、コア資本財については横ばいか、わずかな増加にとどまる見込み。

○(米)4-6月期GDP速報値 7月26日(金)午後9時30分発表予定
・予想は、前期比年率+1.8%
 参考となるアトランタ地区連銀の経済予測モデル「GDP Now」によると7月17日時点で前期比年率+1.6%。雇用、個人消費は悪くないものの、期間内における最高の成長率(予測値)は2.1%にとどまっており、4-6月期の経済成長率は最終的に1%台後半にとどまる見込み。

○その他の主な経済指標の発表予定
・7月23日(火):(欧)ユーロ圏7月消費者信頼感
・7月24日(水):(欧)ユーロ圏7月マークイット総合PMI、(米)7月マークイット製造業PMI、(米)6月新築住宅販売件数
・7月25日(木):(独)7月IFO企業景況感指数

【予想レンジ】
・106円00銭-109円00銭

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