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住まい・不動産

世田谷区の西の端「千歳烏山」、“がんばる商店街”がある街の住みやすさ

高架が完成すれば商店街歩きの楽しみはさらに増すはず

高架が完成すれば商店街歩きの楽しみはさらに増すはず

 住んでみたい街の理想と現実には、得てして大きな差があるものだ。憧れのあの街は果たして本当に素敵な街なのか? まったくノーマークだけど、実は住みやすい街は? 今回は「千歳烏山」(東京都世田谷区)について、ライターの金子則男氏が解説する。

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 一口に東京23区と言っても、セレブタウンから下町、官庁街やオフィス街まで、その顔は様々ですが、23区の西の端、ほんの少し歩けばすぐ調布市という位置にあるのが千歳烏山です。千歳船橋と混同されがちですが、あちらは小田急線。このあたりは元々「千歳村」という地名で、「千歳村の船橋→千歳船橋」「千歳村の烏山→千歳烏山」というのが駅名の由来だそうです。

 鉄道は京王線のみ。数年前にダイヤ改正で準特急が停まるようになり、新宿まで12分と、飛躍的に便利になりました。鉄道は1線だけですが、バス路線が充実しており、吉祥寺、荻窪、成城学園前、千歳船橋などへ行くバスが出ています(ただし、バス乗り場までは少々歩きます)。駅が地上にあるので、階段を上り下りすることなく電車に乗ることができるのも魅力的ですが、高架化計画があり、それができるのもあと数年。ただし高架になれば、駅前の悪名高き“開かずの踏切”は解消する予定です。

 道路状況はあまり良くありません。甲州街道や環八(環状八号線)はすぐですが、いずれも交通量は猛烈で、運転には注意を要します。甲州街道は2車線ですが、道幅が狭く、車道を自転車で走ると本当にヒヤヒヤします。高速道路の入口までもやや距離があり、駅前のメインストリートは日中、車両通行規制があり、裏道は複雑で分かりにくく……と、問題点は少なからずあり、車移動を好む人には今ひとつの街かもしれません。

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