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年金繰り上げ受給と繰り下げ受給 それぞれの損益分岐点は何才か

2019年12月19日 16:00

何才でもらうかで大きく変わる国民年金の受給額
何才でもらうかで大きく変わる国民年金の受給額

 老後の“命綱”ともいえる年金。年金は現在、原則65才から受給できるが、65才より早く受け取ったり遅く受け取ったりすることでもらえる金額が変わる仕組みがある。はたして何才からもらうのが得なのか。

 年金を早く受け取る「繰り上げ」受給は、早く受け取る代わりに年金額が減る仕組み。受給開始を1か月早めるごとに0.5%減額され、1年で6%減る。最大5年間早めることができ、60才から受け取りを開始すると30%も年金が減る計算だ。

 一方、遅く受け取る「繰り下げ」受給は、遅く受け取る代わりに年金額が増える。受給開始を1か月遅らせるごとに0.7%、1年で8.4%増え、最大で5年繰り下げられる。70才から受給すれば実に42%も増える仕組みだ。たとえば、国民年金を満額で受け取ると年78万100円もらえる。それを60才に繰り上げると54万6070円に減り、70才に繰り下げると110万7742円に増える。

 一見、大幅に年金額がアップする繰り下げがお得なように見える。だがそうとも限らないと“年金博士”ことブレインコンサルティングオフィス代表の北村庄吾さんは言う。

「たしかに繰り下げはお得に見えますが注意が必要です。70才で繰り下げ受給した場合、65才で受給開始した場合と比べ何才以上生きたら得かを表す『損益分岐点』は81才です。これより長く生きないと得しません。男性の平均寿命は81.25才で、自立して生活できる年齢を指す『健康寿命』も72.14才と、平均寿命と大きな開きがあります。元気なうちに年金を受け取って旅行に行くなど、老後を謳歌した方がよほど有意義でしょう」

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