住まい・不動産

利便性抜群の庶民派タウン「新小岩」、2つのリスクを許容できるか

都内きっての庶民派タウンとして知られる新小岩の駅前

都内きっての庶民派タウンとして知られる新小岩の駅前

 住んでみたい街の理想と現実には、得てして大きな差があるものだ。憧れのあの街は果たして本当に素敵な街なのか? まったくノーマークだけど、実は住みやすい街は? 今回は「新小岩」(東京都葛飾区)について、ライターの金子則男氏が解説する。

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 大久保と新大久保、御茶ノ水と新御茶ノ水、板橋と新板橋、高円寺と新高円寺など、「新」が付いた駅の組み合わせは都内にいくつもありますが、小岩と新小岩が特殊なのは、所在地の区が違うこと。小岩駅は江戸川区ですが、新小岩駅は葛飾区です(ただし、江戸川区役所の最寄り駅は新小岩)。近年は、地元で生まれた人気キャラクター「モンチッチ」を推す新小岩ですが、その住心地はどうなのでしょうか?

 鉄道はJR総武線の快速(青い電車)と各駅停車(黄色い電車)の2種類。各駅停車で秋葉原、御茶ノ水、新宿など、快速では東京、新橋、横浜、船橋、成田空港などに1本で行くことができます。東京駅まで13分、御茶ノ水まで16分、新橋まで18分と、オフィス街までの所要時間が短いのは大きな魅力。鉄道では総武線で横移動しかできませんが、それを補完すべく、亀有、綾瀬、葛西、西葛西、瑞江、一之江など、多方面にバスが出ています。

 道路状況はまあまあです。国道からはやや離れていますが、平井大橋、小松川など、高速の出入り口が近いので、車でのお出かけは便利。教習所やカーショップも多く、車が生活に密着している印象です。都心に向かうには荒川を、東に向かえば江戸川を渡らなくてはいけないため、下道だとどうしても通る道の選択肢が少ないのが難点といえば難点。また、自転車が非常に多いので、通勤通学ラッシュ時は要注意です。

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