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横浜中華街の老舗店 コロナ誹謗中傷から一転、応援客で長蛇の列

横浜中華街の老舗「海員閣」で何が起こった?

横浜中華街の老舗「海員閣」で何が起こった?

 新型コロナウイルス対策による不要不急の外出自粛の呼びかけに伴い、多くの観光地や繁華街に閑古鳥が鳴いている。

 横浜中華街もその一つ。多くの店が長期の臨時休業を余儀なくされているが、それに追い討ちをかけるように、3月3日、横浜中華街にある4つの料理店に「早く日本から出ていけ」などと中国人を誹謗中傷する匿名の手紙が届いた。

 その4店のひとつ、老舗中華料理店「海員閣(かいいんかく)」の店主が手紙の写真とともに〈なんか悲しい…〉とツイッターに投稿したところ、「がんばれ中華街」などと応援のメッセージが多く寄せられた。

 しかし、反響はそれだけではなかった。ランチのみ営業の海員閣に、「料理を食べて応援しよう」と客の長い列ができたのだ。

「来てくださったのは常連の方だけではなく、昔1回来たことがあるとか、『初めてだけど応援します』という方もいたんです。お会計のたびに『頑張って』と声をかけられて。今回のことで、『うちもなるべく臨時休業をしないでやっていこう』となりました」(店員)

 店は盛況で、海員閣の名物であるシューマイが売り切れになる日もあったという。一連の出来事は3月8日付の神奈川新聞で報じられ、大きな反響を呼んだ。

※週刊ポスト2020年3月27日号

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