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LIXILグループ:来期は大幅なBS改善が期待される高利回り銘柄

2020年10月26日 20:00

LIXILグループ(5938):市場平均予想(単位:百万円)
LIXILグループ(5938):市場平均予想(単位:百万円)

企業概要

 LIXILグループ(5938)は、住宅建材・設備機器の国内最大手。同社は2011年に、国内の主要な建材・設備機器メーカー5社(トステム、INAX、新日軽、サンウエーブ工業、東洋エクステリア)が統合して誕生した持ち株会社です。

 この統合により、グループ内で、住宅用サッシから、衛生陶器、システムキッチン、宅配ボックスなどに至るまで、あらゆる生活設備をカバーする商品展開が可能となりました。

 このワンストップ提供可能な体制のもと、現在、「トステム」や「INAX」など16のブランドを展開しており、国内ではサッシや玄関ドア、衛生陶器など多くの商品で30~60%超のトップシェアを獲得しています。

 また、同社は海外においてもM&Aで、GROHEやAmerican Standardなど世界的ブランドを次々と傘下に収めてきました。グループ企業は今やグローバルで約300社に及び、約150の国・地域で商品を提供するに至っています。

 第1四半期にはコロナの影響が大きく及びましたが、すでに米国・欧州から販売状況が大きく改善しており、国内でも8月に底打ち⇒第3四半期にはリフォーム事業を中心に回復が進むと予想されるなど、見通しに明るさが戻ってきました。今期は減収減益計画となっていますが、同社が国内外で広く充実した事業基盤を持つことを考慮すれば、業績は底堅く推移することが期待できます。

 同社については、足元の業績よりも構造改革の進展が注目すべきところと思います。

注目ポイント

 今期においては、事業間シナジーが乏しくなっていた子会社のLIXILビバ、キャッシュフローの足かせとなっていたイタリア子会社ペルマスティリーザの売却が決まるなど、改革の大きな進展が見られました。

 LIXILビバの売却により、ネット有利子負債が20年3月末比で1975億円減少して(29.8%減)、5392億円となりました。2020年3月期では、新会計基準(IFRS)の適用により、ビバの店舗に関連するリース債務をオンバランス化した上で有利子負債に計上していたためです。今期第1四半期末にはリース債務は78%も削減されました。グループの大半のリース債務が帰属していたわけで、財務負担が軽くなりました。また自己資本比率も、ビバ売却によって、現在の23.2%から4%ポイント程度改善する見通しです。

 同社は財務健全性の指標として、ネットDEレシオ1倍、ネット有利子負債EBITDA倍率3.5倍を目標としており、来期にはこれに近い財務指標が達成できるとしています(2020年3月期末:ネットDEレシオは1.47倍、ネット有利子負債EBITDA倍率は9.5倍)。

 構造改革は着実に進んでおり、財務健全性の改善⇒適格な成長投資の実施、事業ポートフォリオの見直し⇒競争力強化による売上拡大⇒財務健全性改善といった好循環が生まれるかどうかが注目されるところです。

 同社は2018年11月に創業家の潮田洋一郎氏がCEOに就任⇒2019年6月に定時株主総会を通じて瀬戸欣哉氏がCEOに復帰するなど、経営人事をめぐる混乱がありました。一時は営業面への影響が懸念されましたが、コロナ発生まで業績は堅調に推移し、混乱は丸く収まったと見られます。それに、CEOに瀬戸氏が復帰したことも市場にとってポジティブに捉えられています。

 瀬戸氏は事業の選択と集中、効率経営と財務改善を重視することで知られており、経営体質の改善見込みが高まったからです。今期は2社を売却。一度肥大化した事業基盤を筋肉質にするには時間も痛みも伴いますが、堅実経営を掲げるトップへの期待度高く、長期目線での再成長に期待したいと思います。

 また配当利回りが3%を超える、高配当利回り銘柄としてもマークしておきたいところです。

【PROFILE】戸松信博(とまつ・のぶひろ):1973年生まれ。グローバルリンクアドバイザーズ代表。鋭い市場分析と自ら現地訪問を頻繁に繰り返す銘柄分析スタイルが口コミで広がり、メルマガ購読者数は3万人以上に達する。最新の注目銘柄、相場見通しはメルマガ「日本株通信」にて配信中。

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