暮らしのマネー
2020年12月1日 19:00
もし宝くじに高額当せんしたら、その使いみちはどうするだろうか。日本に比べて最高当せん金額が高いことが多い海外の宝くじでは、その当せん金を寄付する人も少なくないという。
累積赤字で苦境に立たされていたスコットランドのサッカーチーム「パーティック・シスル」を救ったのが、2011年に1億6100万ポンド(約136億円)の当せん金を、ヨーロッパ2大宝くじの一つユーロミリオンズで獲得したコリン・ウェアー夫妻だ。
コリン氏が、その時点で史上最高額のユーロミリオンズの当せん金を手にしたのは、テレビカメラマンの仕事を退職した63歳の時だった。
サッカーファンだったコリン氏は当せん後、経済面で同チームを支え続け、パーティック・シスルのホームスタジアムは「コリンウェアースタンド」と改名した。他にも、スポーツセンターや老人ホームへの援助、慈善団体の設立などに多額を投じ、株式投資で資金を運用した。
しかし、幾度となくメディアに出演し、仲の良さをアピールしていた夫妻は、2019年4月、38年間の結婚生活に終止符を打った。同年末、短い闘病の後にコリン氏が死亡すると、サッカーチームは、ホームページで「スコットランドの愛国者、篤志家、最後までジャグス(チームの愛称)マンだった。安らかな眠りを」と最大級の弔意を示した。そして、サッカースタジアムにはコリン氏に追悼の意を表した横断幕が掲げられた。
ちなみにコリン氏と元妻は2014年のスコットランド独立の国民投票のための賛同キャンペーンに100万ポンド(約1億3600万円)を寄付している。
※週刊ポスト2020年11月27日・12月4日号
当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。
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