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コロナで増える「料理をするパパ」 趣味の料理から家庭料理への変化も

家族に喜んでもらえる料理を作ることが大切(イメージ。Getty Images)

家族に喜んでもらえる料理を作ることが大切(イメージ。Getty Images)

 まだまだ終わることのない新型コロナウイルスの感染拡大による巣篭もり生活。リモートワークも定着し、家にいる時間が増えたことで、それまでは妻に任せきりだった家事をするようになった夫も増えているようだ。

 パパ料理研究家の滝村雅晴さんが主宰するオンライン料理教室では、料理を習う男性受講者が急増中だ。

「コロナ禍以前は月に2回、都内のキッチンスタジオで料理教室を開催していましたが、当時の参加者は8~9人程度でした。オンラインに切り替えてから1年が経ちますが、先日は22人ものパパが受講しました」(滝村さん・以下同)

 滝村さん自身、もともとは家事を一切やらない夫だった。長女が生まれてからは外食できる回数が減り、家でもレストランのような食事がしたいと思い、「男の料理」を始めた。

「その当時は、週末になると料理本を片手に鯛のカルパッチョなどこだわりの料理を作っていました。同僚に振る舞うとほめられましたが、妻は喜ばなかった。ぼくが、自分の好きなものだけ作って、後片づけは妻に任せるような“趣味”の料理だったからです。“パパ料理”は、自分が楽しむことも大切ですが、それ以上に、妻や子供が喜ぶ“家庭料理”でなくてはならないと考えています」

 意外なことに、その信念は料理教室がオンラインになったことで、より受講者たちに伝わる結果となった。

「スタジオに集まっていたときは、料理を通して“パパ友”をつくる交流会の要素も強かったのです。会社帰りでも寄れる19時に始まって、料理を作り、お酒を飲みながら参加者たちで食べる。帰宅したら23時前ですから、家族との時間を大切にする人ほど来なかった(苦笑)。

 現在は週末開催で、18時には作り終わるスタイルです。各々の家庭のキッチンで作り、味見をしたら『あとはご家族で食べてください』という流れなので、毎週、お父さんの料理を楽しみにしてくれている家庭が多いんです」

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