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「ワクチン打っても帰省しません」コロナ禍の“帰省離れ”いつまで続く

今夏の帰省も見送り?(イメージ)

今夏の帰省も見送り?(イメージ)

 コロナ禍の人流抑制に伴い、自粛ムードが高まった「帰省」。孫は実家に帰りたがっていても、高齢の祖父母のことを考えて、帰省を躊躇せざるをえなかった人は多いだろう。そうした中で、ワクチン接種が進み始めたことで、いつから帰省を再開させるかを考え始めた人もいるかもしれない。6月下旬時点で65歳以上の高齢者のワクチン接種(1回目)は50%を超えており、8月のお盆時期になれば、高齢者だけでなく、職域接種などによる65歳未満の接種率の向上も期待される。ただ、それでも「今夏も帰省しない」という人たちは多いようだ。

 通信系企業に勤める40代の男性・Aさん(東京都在住/既婚)は、新型コロナウイルス感染拡大以降、東北地方にある実家への帰省を見送ってきた。今年もAさんは帰省しないつもりで、母親にその旨を連絡したところ、母親からも「今年も無理。会いたくないわけじゃないけど、万が一のことを考えると、まだダメ」という答えが返ってきた。

「70代の母親は1回目のワクチンを接種したようでしたが、私も母親も、感染者数が多い東京からの移動は、やはり控えたほうがいいという意見で一致しました。小学生の息子が田舎に帰りたがっていますが、ビデオ通話でなんとかする感じですかね。息子からは、『オリンピックは東京でもやるのに、どうして僕たちは帰省しちゃいけないの?』と聞かれて、答えに詰まっていますが……」(Aさん)

 フリーランスデザイナーとして働く30代の女性・Bさん(埼玉県在住/独身)も、昨年から中部地方の実家に帰っていない。今夏も帰省はしない予定だ。

「60代の両親はすでにワクチン接種を1回受けており、7月中旬にも2回目を受ける予定だそうです。私の周りでも大手企業の社員はワクチン接種が始まっていますが、フリーランスはいつ接種できるかわからない。大規模接種会場や自治体で予約がすぐに取れる保障はありません。このままだと8月までに2回は無理そうですし、そもそもワクチンを打ったからといって感染しないわけではないですしね」(Bさん)

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