吉田みく「誰にだって言い分があります」

「薄情でしょうか?」コロナ禍で変化した義母との関係に30代主婦の自問自答

コロナを機に姑との連絡が“密”になったという(イメージ)

コロナを機に姑との連絡が“密”になったという(イメージ)

 新型コロナウイルスの感染が拡大して以降、「実家に帰省したくてもできない」状況が続いている。離れて暮らす家族とリアルで会うことが難しい分、メールやSNSに加え、電話や手紙などの手段でコミュニケーションをとる家族は多い。しかし中には、「今まで以上に関係性が密になった」と、複雑な心境の人もいるようだ。コロナ禍での親戚関係の変化とは? ある30代主婦に、フリーライターの吉田みく氏が話を聞いた。

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 都内在住の専業主婦、宮下久美さん(仮名・38歳)は、コロナ禍での義母との付き合いに悩んでいた。夫と小学生の息子2人の4人家族である。

「最近までコロナに関わる病院で看護師として働いていましたが、激務で退職しました。今は家事と育児をしつつ、少しのんびりとさせてもらっています。そのことを夫が義母に話したことがきっかけで、干渉してくることが増えてきたんです」(宮下さん、以下同)

 義母は現在一人暮らし。遠方に住んでおり、1年以上会っていないそうだ。もともと定期的に孫の写真を送ったり、電話をかけたりはしていたものの、退職を機に頻度が増えたという。

「義母は、専業主婦=時間に余裕があると思っているようで、『毎日1枚でいいから孫の写真が欲しい』とか、『話す相手になってほしい』とか……。それだけでなく、最近はネット通販にハマっているようで孫へのプレゼントもすごいんです」

 あまりにも連絡頻度が高いので、義母からの連絡にいちいち返信しないことも増えたという宮下さん。すると、気を引くつもりなのか1着1万円近くする有名ブランドの子供服をたくさん送ってくるそうだ。

「ありがたいですが、子供の成長は早いですし、コロナ禍で外出も厳しい状況……。オシャレなデザインではありますが、脱ぎ着しづらいなど普段着には向いていないものばかりなんです。夫に話すと、『適当にもらっておけばいいよ』といいますが、そういうわけにもいかないじゃないですか……」

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