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保険の見直し 生命保険と医療保険の解約や減額の手続き方法を解説

不必要な保険を見直すタイミングと方法は?(イメージ)

不必要な保険を見直すタイミングと方法は?(イメージ)

 人生の後半戦においては、様々な契約の見直しは不可避だ。不要な契約を見直せば、気持ちも費用負担も軽くなる。たとえば生命保険や医療保険。安心のための保険が、「いつからか負担に変わった」と語るのは関西在住の60代男性だ。

「子供が小さかった頃は『何かあっても、生命保険があるから家族は大丈夫だ』と思っていましたが、子供が大学を出てからは毎月の保険料が重荷になっています。しかも今後は年齢とともに保険料が上がるようなので、保険を見直して“身軽”になりたいです」

 保険の契約内容はどのタイミングで見直すべきか。総合保険代理店R&Cの金山亮佑氏の解説。

「子供が独り立ちした時がいいでしょう。子育て中は、もしもの時に家族の暮らしを守るため、ある程度大きな死亡保障がある終身保険や定期保険に加入するケースが多いですが、子供が家を出た後はそこまで大きな保障は必要ありません。老後は夫婦2人で生活するなら、必要となるのは生活費と介護費用、葬式費用ぐらいで、そのためのお金だけ保険で残せるようにすれば十分です」

 選択肢として、まず検討したいのは「解約」と「保障金額の減額」だ。

「特に就業不能保険や収入保障保険は子供の独立後はそれまでと必要金額が変わるので、独立を機に解約か減額を検討したほうがいい。同様に死亡保障もそれほど高額なものは必要ないので、保障金額の減額を検討したい。加入時の年齢にもよりますが、それらを実行すれば毎月の保険料を5000円から1万円ほど安くできるはずです」(金山氏)

 圧縮できる出費は年間約10万円。見直しを10年先延ばしにしたら老後資金に100万円の差がつくわけだ。

 解約や減額の手続きは難しくない。

「保険会社の担当者に解約や減額したい旨を伝えれば、手続きに必要な書類を郵送してもらえます。特定の担当者がいない場合は、加入している保険会社のカスタマーセンターに電話して、解約や減額といった依頼内容を伝えれば、必要書類の手配を受けられる。

 その後、届いた解約依頼書や保障内容の変更依頼書などの必要書類に記入して、手元に保管してある保険証券をあわせて送り返せば、手続き完了です」(金山氏)

 保険会社によっては、保険証券の返還が不要だったり、本人確認書類や印鑑等が必要となる。

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