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コロナ禍の転職 「給与アップ」を目指すなら“自分の希少価値”に注目

転職時に給与アップを実現するには?(イメージ)

転職時に給与アップを実現するには?(イメージ)

 環境に変化が起こったときは、ビジネスチャンスと言われる。このコロナ禍も見方によってはチャンスと捉えることもできるはずで、いまだ人々の転職意欲は衰えていないといっていいだろう。

 転職の成功=「満足できる転職」のためには、どんな要素について考えていけばいいのか。NEWSポストセブン「転職研究室」が20代~60代の男女に「コロナ禍における転職の検討状況」についてのアンケートを行った結果、転職(活動を含む)を経験した人551人から回答を得た。

「転職するときに重要視すること」を複数回答で尋ねたところ、回答が最も多かったのは「給与」(405人、74%)で、「仕事内容」(350人、65%)、「勤務地」(342人、62%)がそれに続いた。「給与」が最も高い値を示したのはある意味で当然のことだが、毎年200人以上の転職相談を受けているカウンセラーの錦戸かおりさんの実感は少し違うようだ。

「逆に給与を重視しない人が26%もいることは驚きですが、そういう人たちは言うまでもない、当たり前のこととしてあえてチェックに入れなかったのでしょうね。『重視すること』として給与と答えた人も『給与が上がる』のを必ずしも志向していないと思います。コロナ禍で減った給与を元に戻したい、維持したいという現実派の人が多い印象です」(錦戸さん)

 錦戸さんによると、コロナ禍で給与が3割減になった人はゴロゴロいるというし、特に40代の就職氷河期世代は給与を重視する傾向が強いという。この世代は正社員になるのが難しかっただけでなく、就職してからの給与も低く抑えられてきている。ちょうど子どもが中高生となって教育費がかかる時期に差し掛かっているのも、転職時に給与を重視する要因になっている。

「もちろん、上昇志向をもってどんどん収入を上げていこうと考えている人もいますが、そういう人は、今は時期が悪いので状況がよくなるのを待っている傾向が強い」(錦戸さん)という。

 そんな中でも実際に転職で給与アップを果たした人はいる。給与が全体的によい業界、たとえば医薬品業界など利幅が大きい商材を扱っている業界を選ぶことができたり、会社のニーズにあったスキルを持っている場合なら給与アップは可能だというのだ。

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