閉じる ×
ライフ

65才オバ記者が池袋→大阪の“完全個室の深夜バス”体験ルポ 「狭さがなんとも心地いい」

扉付きの完全個室から「家政婦は見ていた」風に顔を出す“オバ記者”こと野原広子さん

扉付きの完全個室から「家政婦は見ていた」風に顔を出す“オバ記者”こと野原広子さん

 コロナ禍になって2年半。そろそろ遠くへ行きたい衝動を抑えきれない人も多いこの初秋、『女性セブン』の名物記者・オバ記者こと野原広子さん(65)が旅のお供に選んだのは豪華個室バス。実際に乗って感じたことをオバ記者がレポートする。

 * * *
 夜に飛び去る街の明かりをバスの車窓から眺めるときの、なんとも言えない浮遊感といったら、くぅ~っ! それだけで胸がいっぱいになる。鉄道、飛行機、客船と、動くものならなんでも好きな私だけど、深夜バスは「別腹」なんだよね。バスほどちゃんと地に足つけてA地点からB地点まで移動する確かさを感じる乗り物ってほかにないもの。

 が、到着までに時間がかかる。それが30代、40代は好ましかったの。しかも乗車賃は新幹線のほぼ半額。もう、たまりません! それがいつの頃からか、深夜バスから足が遠のいて……考えてみたら最後に乗ってから10年経ってたの!

 そんな私に「業界初の完全個室の深夜バスがすごく人気なの、知ってます?」と、ライター仲間のK氏が言うの。

「扉付き個室ってどんな? 料金は、新幹線の自由席と同じくらい? どういうことよ」と、“安い”が深夜バスの絶対条件の私は、なかなかイメージが湧かないんだわ。

 そしたら縁は異なもの味なもの。うふふ、晴れて「ドリームスリーパー号」池袋発22時50分、南海なんば高速バスターミナル着6時35分に乗ることになったわけ。

「ドリームスリーパー号」に乗るオバ記者

「ドリームスリーパー号」に乗るオバ記者

「わーい、わーい、10年ぶりだー!」

 はやる心で、バスの中のひとり居酒屋用にワインと缶ビールとおつまみを買い込んで、ドリームスリーパーに乗り込む私。あ、その前に完全予約制だから、名前の確認がある。で、なんとこのバスは土足厳禁で、ステップを2段上ったところで靴を脱ぐんだわ。すると、乗務員さんがその靴をビニール袋に入れて渡してくれるの。

 しかし、ドアを閉めたとたん感じたのは「狭っ!」。考え抜かれた個室って、それはわかるよ。だけどNASAの理論から着想を得たというシートにいったん座ったら身動きが取れないじゃないの。ぶつぶつ文句を言っているうちに、バスは出発進行!

関連キーワード

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。