藤川里絵「さあ、投資を始めよう!」

iDeCoのほったらかしはNG 年齢や環境に応じて取り組みたい「リバランス」のやり方

スイッチングの注意点

 スイッチングの手続きは、リアルタイムで行えず、完了までに1週間以上かかることもあります。値動きが激しいタイミングだと、自分が思っていたより値下がりしたときに売却することになったり、値上がりしたときに購入してしまう可能性もあります。とはいえその辺りは、長期運用する間での、短期的な値動きなので、ある程度許容しましょう。

配分変更とは

 配分変更は、毎月の掛金で購入する運用商品やその配分を変更することです。今までの買い付けた資産の配分は、そのままなので、リバランスがすぐできるわけではありません。徐々に時間をかけて、資産配分を替えていく、ゆるやかなリバランスと思ってください。

 年齢や運用環境の変化によって、リスク・リターンの大きい運用から小さい運用(もしくはその逆)に変更したい場合などに実施するのが有効です。

配分変更の前後の例

配分変更の前後の例

スイッチング+配分変更の「必殺技」

 今までの資産の配分も替えたい場合は、スイッチングと資産配分を合わせて行う必要があります。たとえばリバランスがめんどくさいので、今後、リバランスが必要のないバランス型の投資信託に切り替えたいという場合、ここまで積み立てた資産をすべて売却してバランス型投信を購入するスイッチングを行い、さらに配分変更を行い、今後の買い付け商品もバランス型投信に変更します。

 どちらも手数料無料で何度でもできますが、頻繁に行うとかえって資産運用の効率が落ちる可能性もありますので、年に一度の見直しで、必要があるときだけ行いましょう。

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