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投資

資産20億円の88歳トレーダー・シゲルさんが厳選「不透明相場に強い注目銘柄5」 ブラックマンデーも乗り越えた「49転び50起き」の投資家人生

数々の大相場を乗り越えてきた88歳トレーダー・シゲルさんこと藤本茂さん

数々の大相場を乗り越えてきた88歳トレーダー・シゲルさんこと藤本茂さん

 世界の株式市場は、「トランプ大統領が何を言い出すか」を注視する状況が続く。何かが起きれば急落局面になりかねない“不透明相場”でどう行動すればいいのか。何度も「暴落」を経験してきた大ベテランが心得を指南する──。【全文】

不透明相場でも「ホームラン2本打った。“トランプ様々”やね」

 日経平均株価は、関税強化の懸念から2月上旬以降、トランプ氏の一声で相場が大きく揺れ動く「トランプ・ショック」に怯える局面が続いている。

 そんな難局でも資産を20億円にも増やしているのが、88歳の現役トレーダーである“シゲルさん”こと藤本茂さんだ。19歳で株式投資を始め、70年近く相場を見てきたシゲルさんは、幾多の難局を乗り越えてきた。

 トランプ発言で日経平均が3万7000円を挟んで動く冴えない展開が続いた3月第3週も、「“ホームラン”を2本打った」とシゲルさんは言う。

「メディア向けシステム開発の『HOUSEI』と店舗建設の『カドス・コーポレーション』の2銘柄は安値が目立っていたので仕込んだら、いずれもストップ高で株価が跳ね上がり、800万円以上の利益になった。

 相場が荒れている時こそ『心技体』が問われる。値動きに一喜一憂しない冷静な『心』、ここだという時に取引する『技』、健康な身体と資金面での体力という『体』。どれか一つが欠けても、なかなかうまくいかん」(以下、「」内はシゲルさん)

 先行きの不透明感が増すなか、不安の声は高まる一方だが、シゲルさんはむしろ“歓迎”を口にする。

「最近は“トランプ様々”やね。何か言うたびに株価が動き、動けば動くほど儲けるチャンスが生まれる。人間の心理は『高くなったら買いたい、安くなったら売りたい』と思いがちやけど、株の世界は逆です。

 業績など中身がしっかりしている企業は安くなったら押し目買い(上昇が見込める株を一時的に下落した際に購入する手法)をすればいい。買う、売る、そして見る(待つ)。それを冷静にこなすことができれば、先行き不透明な相場環境こそむしろ大きく儲けるチャンスなんです」

 シゲルさんの投資家人生は、七転び八起きどころか「49転び50起き」だったという。過去の暴落局面で何度も失敗と成功を繰り返した経験から、現在の相場状況を乗り越える心得を学ぶ。

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