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【注目トピックス 日本株】株式会社CRI・ミドルウェア×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(5)

*15:15JST 株式会社CRI・ミドルウェア×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(5)
CRI・ミドルウェア<3698>

■CRI・ミドルウェア 櫻井様
まず、音響制作の分野については、Nintendo Switch 2の発売による直接的な影響はそれほど大きくないと考えています。一方で、ミドルウェア事業については、Switch 2の発売によって急激に売上が伸びるという想定は現時点では立てていません。ただし、対応タイトル数が増えること自体は非常に歓迎しており、その点には期待しています。CRIのゲーム向けミドルウェアについては、できるだけ多くのゲームに導入していただきたいという方針をとっており、特定のビッグタイトルに集中して導入するというよりも、幅広いタイトルでの採用を目指しています。そのため、タイトル数が増えること自体が、ビジネスチャンスの拡大につながると考えています。

また、Switch 2に関しては、ハードウェア性能の向上により、PlayStationシリーズなど他プラットフォームからの移植タイトルが増えることも予想されます。CRIでは、一般的に「何プラットフォーム対応でいくら」といった形で契約を結んでいますので、対応プラットフォーム数が増えることで、追加的な収益が発生する仕組みとなっています。

●DAIBOUCHOU
なるほど。つまり、もともと他のプラットフォーム向けに開発されたゲームがSwitch 2に移植されることで、貴社のライセンス収益も追加的に増加するという構造になるわけですね。例えば、貴社のミドルウェアを使ってSwitch 2向けの新作ゲームを開発する場合、どのようなタイミングで、どのような形でライセンス収益が発生するのか、具体的な課金構造について教えていただけますでしょうか。

■CRI・ミドルウェア 櫻井様
Switch2の流れに関連して、ゲーム機向けの契約形態についてご説明いたします。

基本的には、タイトルごとの一括契約が多いです。新しいタイトルをゲーム会社様が開発され、そのゲームを何機種で、またどの地域で販売するかという条件が決まると、それに応じた料金をいただく形となります。契約においては、タイトルがリリースされる前にお支払いいただくため、開発中に料金をいただくことはありません。そのため、売上はゲームの発売時に計上されるイメージです。また、小規模な案件や場合によっては、1本あたりの販売数に応じてカウントするケースもありますが、最近は一括契約が増えている傾向にあります。

なお、CRIのゲーム関連の売上は投資家の皆様に予測しづらい部分もあります。それは包括契約のように、メーカー様とまとめて契約を締結するケースがあり、その際には一時的にまとまった金額が売上として計上されるためです。過去の実績を見ても、ある四半期だけ売上が大きくなることがありますが、多くはこのような包括契約の成立によるものです。こうした契約の発生時期は案件ごと、会社ごとに異なるため、売上の見通しが立てにくい点がございます。

●DAIBOUCHOU
メーカーさんやゲームソフト会社さんと包括的にまとめて契約を結ぶケースがあり、その場合は個別のタイトル数やプロダクトの数にかかわらず、一括でライセンス料をいただく形になるのですね。

■CRI・ミドルウェア 櫻井様
そうですね。先ほど申し上げたように、できるだけ多くのタイトルで当社のミドルウェアを使っていただきたいという考え方があります。ですので、1タイトルごとに使うかどうか迷うくらいなら、ぜひすべてのタイトルで使っていただきたいというスタンスです。

●DAIBOUCHOU
確かにその通りですね。大手のゲーム会社様であれば、多数のタイトルを開発されますので、まとめてライセンス契約をしていただき、使い放題のような形になることも期待されますね。

■CRI・ミドルウェア 櫻井様
タイトル数が増えてくると、その都度契約手続きを行うのは非常に煩雑になるというのもあります。

●DAIBOUCHOU
ではそのような場合に、四半期の売上が極端に変動することもあり得ますが、投資家の皆様にはその状況を理解していただくことが重要ということですね。例えば、次の四半期の業績が悪かったとしても、それはそのような事情によるものだと理解した方がよい、ということでしょうか。

■CRI・ミドルウェア 櫻井様
はい。ゲーム関連事業については、最近は大きく伸びているわけではありませんが、その分、安定的に少しずつ成長していると考えています。一時的にまとめ契約のような形で売上が増加することがあっても、その反動で翌期に落ち込むようなことはあまりないと認識しています。

●DAIBOUCHOU
では逆に言うと、本来であれば売上が減少する部分を、何らかの方法で補えているということでしょうか。

■CRI・ミドルウェア 櫻井様
常に新しいゲームメーカーやゲームタイトルが登場していますので、そうした新規のお客様にご利用いただいています。また、1社で複数のタイトルをご利用いただく場合は、まとめて対応する形で進めています。

●DAIBOUCHOU
わかりました。今回、Nintendo Switchの次世代機「Switch2」が発売され、多くのゲームが移植される場合ですが、使い放題契約を結んでいるソフトメーカー様にとっては影響が異なると思いますが、プロダクトごとやプラットフォームごとの契約であれば、Switch2への移植によって新たに売上が発生するという理解でよろしいでしょうか。

■CRI・ミドルウェア 櫻井様
はい、その通りです。Switch2に関して大きな変化がないと申し上げたのは、年間で数百ものゲームライセンスを取り扱っているためです。そのため、多少の変動があったとしても、全体の業績に大きな影響はないと考えています。

●DAIBOUCHOU
なるほど、理解しました。先ほどお話にあった会社ごとの使い放題契約についてですが、これは毎年の課金制でしょうか。それとも、一括で支払うことで永久に使い放題となる契約形態でしょうか。

■CRI・ミドルウェア 櫻井様
一括での永久に使い放題という契約はありません。ただし、契約形態はさまざまで、年間いくらかの料金を毎年更新するタイプのものもありますし、あらかじめ何タイトル分かをまとめて契約し、その契約分を使い切りそうになったら追加で契約するような形態もございます。

●DAIBOUCHOU
なるほど。つまり、契約には継続性がある程度確保されているということですね。

■CRI・ミドルウェア 櫻井様
はい、その通りです。まとめ契約については、1年間の固定料金であることが多いものの、常に一定とは限りません。しかし基本的には、リピート需要があることを期待して契約を進めています。

株式会社CRI・ミドルウェア×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(6)に続く

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