*17:25JST 欧米為替見通し: ドル・円は下げ渋りか、米中協議の行方を見極める展開
9日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。欧米諸国の主要経済指標の発表は特に予定されていないため、ロンドンで行われる米中両国の主要貿易交渉担当者による協議の行方が注目されそうだ。報道によると、トランプ米大統領は6日、「中国の習近平国家主席が鉱物やそれを使用する磁石の材料の供給再開に同意した」と発言。一方、中国政府は7日、「一部のレアアース輸出申請を一部承認した」と発表した。ただ、対象となる国や産業については明らかにしなかった。なお、ホワイトハウスのハセット国家経済会議(NEC)委員長は8日、米CBSNのニュース番組で「携帯電話などに不可欠なレアアースや磁石が、4月初旬以前と同じように流通することを望んでいる」と伝えている。 中国製品に対する関税の猶予措置は8月に期限を迎えるため、それまでに米中協議は何度か行われる可能性がある。今回の協議で具体的な進展がみられた場合、リスク回避的な為替取引は縮小し、主要通貨に対する円売りがやや強まりそうだ。
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