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FiscoNews

【注目トピックス 日本株】ニーズウェル Research Memo(1):重点分野拡大で収益力向上、営業利益率高水準、戦略分野の成果顕著

*13:01JST ニーズウェル Research Memo(1):重点分野拡大で収益力向上、営業利益率高水準、戦略分野の成果顕著
■要約

ニーズウェル<3992>は、2025年9月期第2四半期の業績において、主力分野の成長により過去最高水準の売上を記録し、高水準の利益率を維持した。業務系システム開発が売上の大半を占め、生命保険、公共、社会インフラなどの領域で堅調に推移している。なかでもマイグレーション開発はレガシーシステムからの移行需要の高まりや、長崎ニアショア拠点の活用を背景に大きく伸長した。一方、IT基盤は一部案件の減少により構成比をやや落としたものの、ITアウトソーシングは企業のDXニーズに応える形で好調を維持。ソリューション分野では、AI関連サービスの拡大が著しく、特に医療AIに関する産学連携プロジェクトの進行なども注目を集めている。

2025年9月期通期では、AIソリューション、マイグレーション、ITアウトソーシングの3分野を柱に、安定した成長と高い利益水準の確保を見込んでいる。利益率改善には、AIプロダクトのサブスクリプション展開や、オンライン営業による効率化、ニアショア開発によるコスト管理が寄与する。資本政策では、増配や株主優待制度の導入により、株主還元の強化を図った。同社が掲げる「6.600作戦(株価600円達成目標)」に沿ったIR戦略の一環として、投資家からの関心も高まっている。

1. 2025年9月期第2四半期の業績概要
2025年9月期第2四半期の同社の業績概要は、売上高が5,034百万円(前年同期比4.3%増)、営業利益は734百万円(同5.3%増)、経常利益は742百万円(同4.4%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は490百万円(同3.6%減)だった。AI・マイグレーション開発などが好調で売上高は過去最高を記録した。主力の業務系システム開発を軸に高収益体質を維持している。

2. 2025年9月期の業績見通し
2025年9月期の同社の業績予想は期初予想を据え置き、売上高が10,600百万円(前期比11.0%増)、営業利益は1,400百万円(同18.1%増)、経常利益は1,400百万円(同15.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は943百万円(同16.4%増)を見込む。AIソリューション、ITアウトソーシング、マイグレーションが成長をけん引する。AI活用とコストコントロール施策の実施により利益率改善も期待される。

3. 中期経営計画
同社は、2026年9月期に売上高130億円・経常利益17億円の達成を中期目標として掲げている。2025年9月期の予想は売上高106億円(前期比11.0%増)、経常利益14億円(同15.9%増)と順調で、第2四半期時点での進捗率も売上47.5%、経常利益53.1%と好調である。主力の業務系システム開発に加え、AIソリューションやマイグレーション、ITアウトソーシングといった成長分野が売上構成比を高め、利益率向上にも貢献している。今後は、生成AIによる新サービス、サブスクリプション型収益の拡大、M&Aによる外部成長(9億円想定)を通じ、売上高130億円を目指して体制構築を図るとともに、ROE・ROIC20%超を目標に、資本効率の高い経営を目指す。

■Key Points
・2025年9月期第2四半期の売上高は過去最高、高収益体質を維持
・AIソリューション、ITアウトソーシング、マイグレーション開発の成長3分野が業績をけん引
・中期経営計画の進捗は順調で、第2四半期時点での進捗率も売上47.5%、経常利益53.1%と好調

(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)

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