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FiscoNews

【注目トピックス 日本株】アクセル Research Memo(5):無借金経営、手元キャッシュも潤沢で財務内容は良好

*13:05JST アクセル Research Memo(5):無借金経営、手元キャッシュも潤沢で財務内容は良好
■業績動向

3. 財務状況と経営指標
アクセル<6730>の2025年3月期末の財務状況は、資産合計は前期末比531百万円減少の15,042百万円となった。流動資産では在庫が1,476百万円、売掛金及び契約資産が380百万円それぞれ増加した一方で、現金及び預金が3,315百万円減少した。在庫水準が2024年3月期以降、大きく増加しているが、G-LSI等の生産リードタイムが長期化、昨今のサプライチェーンリスクの高まりにより政策的に在庫を積み増していることが要因だ。当面は同程度の在庫水準を保持する方針である。2025年3月期末のLSI開発販売における受注残高は10,992百万円と約1年分の受注残を抱えており、販売価格も安定しているため在庫評価損や廃棄損が発生するリスクは極めて低いと弊社では考えている。固定資産では資本業務提携先の株式取得等により投資有価証券が583百万円増加した。

負債合計は前期末比655百万円減少の2,026百万円となった。主に未払法人税等が539百万円減少したことによる。また、純資産合計は同124百万円増加の13,015百万円となった。配当金支出が884百万円あった一方で、親会社株主に帰属する当期純利益978百万円を計上し、利益剰余金が93百万円増加した。

経営指標を見ると、安全性を示す自己資本比率は85.6%と引き続き高水準を維持している。無借金経営で現金及び預金と有価証券合わせて66億円と潤沢なキャッシュを有していることから、財務内容は健全な状態にあると判断される。一方で、収益性に関しては売上高営業利益率で9.6%、ROEで7.6%、ROAで10.1%とそれぞれ低下した。遊技機器向けの収益依存度が高く、同市場の影響を受けたことが要因であり、新たな収益柱の育成が喫緊の課題と言える。新規事業関連の収益化に向けては、M&A・アライアンス戦略も前向きに検討している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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