*15:11JST ユーロ週間見通し:底堅い動きか、日欧金利差を意識したユーロ買いも
■堅調推移、中東情勢の改善などが意識される
今週のユーロ・ドルは堅調推移。一時1.1753ドルまで買われた。イスラエルとイランが停戦で合意し、中東情勢が改善したこと、米9月利下げの可能性が高まったことが要因。欧州中央銀行(ECB)による利下げサイクルの終了予想が一段と広がり、欧米金利差の縮小が意識されたこともユーロ・ドルへの支援材料となったようだ。取引レンジ:1.1454ドル-1.1753ドル。
■伸び悩みか、利益確定売りが増える可能性
来週のユーロ・ドルは伸び悩みか。米連邦準備制度理事会(FRB)による9月利下げの可能性は高いとみられる。欧州中央銀行(ECB)の利下げサイクル休止に思惑が広がるなか、7月1日発表の域内消費者物価指数が市場予想をおおむね一致した場合、ユーロ買いに振れやすい。ただ、ユーロ・ドルは2021年10月以来となる1.17ドル台に浮上し、目先的に利益確定売りが増える可能性がある。
予想レンジ:1.1550ドル-1.1850ドル
■強含み、中東情勢安定化を意識したユーロ買い
今週のユーロ・円は強含み。イスラエルとイランが停戦で合意し、中東情勢が改善したことが好感された。安全逃避のユーロ売り・米ドル買いは縮小し、米ドル・円相場は円高方向に振れたものの、ユーロは対円でもしっかりとした値動きを見せた。取引レンジ:167円46銭-169円81銭。
■底堅い動きか、日欧金利差を意識したユーロ買いも
来週のユーロ・円は底堅い値動きか。7月1日のユーロ圏消費者物価指数が欧州中央銀行(ECB)の利下げ休止を正当化する内容だった場合、ユーロ買い・米ドル売りは継続する可能性がある。一方、日本銀行による早期利上げ観測はやや後退しており、日欧金利差を意識したユーロ買い・円売りがやや強まる可能性は残されている。
○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・7月1日:6月消費者物価指数(5月:前年比+1.9%)
・7月2日:5月失業率(4月:6.2%)
予想レンジ:168円00銭-171円00銭
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