[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;39942.80;+253.99TOPIX;2831.50;+14.96
[寄り付き概況]
9日の日経平均は253.99円高の39942.80円と続伸して取引を開始した。前日8日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は165.60ドル安の44240.76ドル、ナスダックは5.94ポイント高の20418.46で取引を終了した。主要経済指標の発表なく、寄り付き後、まちまち。トランプ大統領が新たに設定した上乗せ関税分の猶予期限8月1日の延長を認めない方針を示したため警戒感が広がり相場の売り圧力が強まった。関税を巡る不透明感にダウは終盤にかけて、売りが加速した。ナスダックは人工知能(AI)関連の強い需要期待が根強く下値を支え、かろうじてプラス圏を回復し、主要指数は高安まちまちで終了した。
今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場は主要指数が高安まちまちだったが、ダウ平均が下落し、ナスダック総合指数の上げ幅が小幅にとどまる中、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が1.80%上昇したことが東京市場で半導体関連株の株価を支えた。また、外為市場で1ドル=146円80銭台と、引き続き円安・ドル高水準で推移していることが東京市場で輸出株などの株価支援要因となった。一方、トランプ米政権の関税政策の不透明感が引き続き株価の重しとなった。また、今週はETF(上場投資信託)の分配金捻出売りが出ることが予想されており、これを警戒する向きもあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。今日は6月の中国消費者物価指数(CPI)と卸売物価指数(PPI)
が発表される。
セクター別では、石油石炭製品、精密機器、輸送用機器、医薬品、海運業などが値上がり率上位、その他製品、サービス業が値下がりしている。東証プライムの売買代金上位では、オムロン<6645>、カシオ<6952>、キオクシアHD<285A>、ルネサス<
6723>、ホンダ<7267>、第一三共<4568>、郵船<9101>、住友鉱<5713>、SMC<6273>、スクリーンHD<7735>、信越化<4063>、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、ディスコ<6146>などが上昇。他方、富士通<6702>、イビデン<4062>、日産自<7201>、三菱重<7011>、リクルートHD<6098>、川崎重<7012>、任天堂<7974>、IHI<7013>、日立
<6501>、NEC<6701>、ソシオネクスト<6526>などが下落している。
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