かつてない高値圏が続く日経平均株価(写真・時事通信フォト)
9月に史上最高値を更新し、4万5000円台で推移してきた日経平均株価は、10月4日に自民党の新総裁となった高市早苗氏への期待感から「高市トレード」で加速。6日には一足飛びで4万7000円を突破し、9日には4万8500円に達するという、かつてない高値圏が続いている。この“上げ潮相場”はどこまで続くのか。投資のプロに聞いた。
カブ知恵代表の藤井英敏氏は「さすがにこれだけ相場が強すぎると、どこかで調整が入ってもおかしくない」という見方を示す。
「日米ともにハイテク株主導で最高値圏で推移していますが、その要因のひとつに10月14日にサポート終了となるウィンドウズ10から11に移行する駆け込み需要があります。ただ、それが一服すれば、積み上がった在庫を消化しきれず、電子部品をはじめハイテク関連の業績が停滞するのではという見方もある。これまで好調だったハイテク関連に陰りが出れば、株価も調整局面に入らざるを得ないかもしれません。
あるいは、トランプ関税の影響はこれから出てくるので、特に米国経済のモメンタム(勢い)が鈍化する可能性があり、米国の株価上昇が一服することで日本株も調整する可能性が高まるかもしれない」(藤井氏、以下同)
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