資産10億円超の株億太郎さんがAI・半導体関連銘柄で唯一、注目する銘柄とは(写真:イメージマート)
世界的なAI(人工知能)の普及に伴って、それを支える半導体関連も含めたAI・半導体関連銘柄の人気が過熱している。アドバンテストやソフトバンクグループなどに買いが集中し、それらの関連銘柄だけで日経平均株価が1000円以上押し上げられたと思えば、それらがひとたび売られれば日経平均も1000円以上急落するような相場と化している。
「この大波に乗らない手はない」と考えたくもなるが、株式投資で資産10億円超を築いた“億り人”、株億太郎さんは次のように諫める。
「AI・半導体関連銘柄の異常なまでの人気は“根拠なき熱狂”だと見ています。かつて『バイオ』や『IT』ブームでさまざまな銘柄が持て囃されても、その後すっかり鳴りを潜めたように、いつまでも続くわけではない。AIは今後も生活全般にかかわるインフラとして間違いなく発展していくと思いますが、その時に勝ち残っているのはほんの一握りのトップ企業だけでしょう。そこまで見越すと、基本的にAI・関連銘柄は投資対象から“全外し”でいいと思っています」(以下、「」内コメントは株億さん)
ブームにはたやすく乗らず、その先を見据えた投資判断が重要だというのだ。ただし、そんな株億さんでも、AI関連銘柄で1つだけ狙えるものがあるという。
【プロフィール】
株億太郎(かぶおく・たろう)/資産10億円超の個人投資家。株投資歴30年以上。東証上場の割安銘柄を中心に圏外の無名銘柄をマイニング。投資先の会社まで出向いたり、IRに電話もするアクティブ投資家。配当重視、現物主義で利益積み上げ。資産評価50億円を目標にしている。
Xアカウント:@KabuokuTaro
取材・文/入江一
