株億太郎さんは毎朝、ウォッチしている約300銘柄の株価と出来高を手書きしている
日経平均株価が5万円前後の史上最高値圏で推移するなか、1日1000円程度の値動きはザラにあるボラティリティ(価格変動率)の高い相場展開となっている。多くの個人投資家はインターネットを駆使して情報を収集し、日々の売買を続けているが、そうした動きとは一線を画すのが資産10億円超の“億り人”、兼業投資家の株億太郎さんだ。
いまや過去10年分のチャートがネットでたやすく見られる時代。一方で株億さんは新聞紙の2倍もある巨大な方眼紙に自らチャートを手書きしていたこともある。各銘柄の株価が毎朝の新聞に掲載され、ネットで簡単に見ることができる今の時代にあっても、株億さんは気になる銘柄の株価を毎日、手書きで記入し、ファイルに書き溜めているという。
毎朝8時からの日課 300銘柄チェック法
「毎朝8時にはスターバックスに行って、コーヒーを飲みながら、私がウォッチしている銘柄の株価を書き込んでいくのが日課です。ファイルの1ページに6銘柄を書き込んでいて、50ページ分あるので300銘柄あります。それを1銘柄ずつチェックして株価と出来高を書き込んでいきます。もうずっと続けていますから、40分ほどで終わりますよ」(以下、「」内コメントは株億さん)
なぜ、ネットで簡単に情報を得られるのに、手書きにこだわるのか。
【プロフィール】
株億太郎(かぶおく・たろう)/資産10億円超の個人投資家。株投資歴30年以上。東証上場の割安銘柄を中心に圏外の無名銘柄をマイニング。投資先の会社まで出向いたり、IRに電話もするアクティブ投資家。配当重視、現物主義で利益積み上げ。資産評価50億円を目標にしている。
Xアカウント:@KabuokuTaro
取材・文/入江一
