*08:22JST NYの視点:米11月ISM製造業景況指数、需要停滞を示す、12月利下げ正当化
米供給管理協会(ISM)が発表した11月ISM製造業景況指数は48.2と、10月48.7から改善予想に反して悪化し、7月来で最低となった。活動の拡大と縮小の境目となる50を9カ月連続で割り込み、活動縮小圏となった。
調査結果は製造業が依然通商政策の不透明感や高コストが影響し、停滞している証拠となった。重要な項目となる新規受注は47.4と、10月49.4から低下し、7月来で最低。3カ月連続で活動縮小圏となった。材料コストは58.5と、予想外に58.0から上昇した。関税や鉄、アルミ価格上昇が影響し、14カ月連続で拡大圏を維持した。雇用は44.0と、46.0から低下。8月来で最低で、10カ月連続の活動縮小圏となった。おおよそ25%の回答者が雇用鈍化を報告しており、2020年半ば以降で最高。アパレル、木材、製紙、織物業などで伸びが縮小したと同時に、コンピューター、電化製品での伸びは年初来最低となった。
需要が弱く、価格は上昇、雇用も予想外に鈍化する低調な結果となった。連邦準備制度理事会(FRB)の利下げを正当化する内容となった。
◇米11月ISM製造業景況指数
総合景況指数:48.2(48.7)
新規受注:47.4(10月49.4)
雇用:44.0(46.0)
支払価格:58.5(58.0)
生産:51.4(48.2)
受注残:44.0(47.9)
入荷遅延:49.3(54.2)
在庫:48.9(45.8)
新規輸出:46.2(44.5)
輸入:48.9(45.4)
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